あいもかわらず自信なさげな彼に失望して彼の顔が曇るのを見るのがいやで約3か月ほどほとんど彼のお店に顔を出さなかった。久しぶりにお店に行ったら彼は私を見つけると悲しそうな顔をした。その日の夜彼が私のことを強く思っていることが一瞬テレパシーで伝わってきた。やっぱり私たちは繋がっている。そしてその後ひと月前に彼をお店で見かけた時彼は私を見るとうれしそうな顔をしていた。私もうれしかった。

 

でも自分でもずっとこのままでは彼も私も全然進展しないというのだけはわかっていた。私に足りないものは、自分で自分を好きになり自分軸で生きることだ。精神的自立とか経済的自立とか言うけどただ働いているというだけではツインレイは通用しないのだ。自分の好きな仕事で自分の才能を生かしたことをしないかぎり真の豊かさも満足もありえないというのだけはわかる。

 

ずっとスピリチュアルカウンセラー的なものにあこがれていたし、いろんな人からあなたの天職はカウンセラーやスピリチュアルリーダーとか神様事に仕えるような仕事だと言われて、でも霊能力ゼロなので(彼のことしかテレパシーが通じない)一体どうしたらいいのだろうと思ったのだが、もう結論として悟りを開くしかないと思った。悟りを開いたら人のカウンセリングもできそうだ。

 

嫉妬、悲しみ、孤独、怒り、無力感、、、、ツインレイらしき人と出会っても2年以上たつのに連絡先の交換すらできないんだよ。私の人生はいつまでたっても幸せのスタート地点にすら立たせてもらえない。苦悩苦悩苦悩しかない。もう悟りを開く以外にこの苦悩から逃れるすべがないと思った。ツインレイと付き会うとお互いの心の傷が癒されるといろんな情報で読んだが、付き合わせてもらえないので心の傷も一切癒えないどころか、ますます苦しみが増えた。出会ってすんなり付き合えた人たちがうらやましくて仕方ない。サイレントっていうけど既読スルーならまだましではないか。一度おつきあいできた上に連絡先を知っているのだから。そんなのは最新型ランボルギーニからポルシェに戻っただけだよ。元々幸せなんだよ。ああ、苦悩が止まらない。

どれだけ願っても人の何倍も苦悩、苦労しても私の望みを叶えてくれなかった神への憎しみ、幸せになれなかった自分への憎しみが止まらない。昔親しくしていた霊能力のある人が、私のことをどれだけ願ってもあなたは自分の好きな人とは付き合えないと言った。その人もモテるのに一度も恋が実らないまま独身のうちに早くに亡くなったので可哀そうだけど、とは言え残酷なことを言うものだと思った。人の一生を決めつけないでほしい。

 

悟りたい。スピ界隈では、「右脳さん左脳さん」のねどじゅんさんが大注目されている。

一年以上前に彼女の本を読んで悟りを目指したのだけど、どこか真剣になれなくて放置していたが彼女の進めるやり方で自動思考を止める、右脳優位に戻り悟るというメソッドをやることにした。あまりの苦悩から15年以上前からスピをやっていたが今度こそ悟るぞと覚悟を決めて取り組みだしたのが3月のはじめだった。左脳の創り出す煩悩こそが苦しみそのもの、悟りを妨げるものだと理解した。インナーチャイルドだ、潜在意識だ、掘り下げだ、催眠だ、アフォーメーションだ、引き寄せだなんだというけど左脳の過活動による自動思考が終わらないかぎり全て無駄なんだろうなと思った。右脳は常にワンネス状態で喜びそのものでその状態に戻っていくだけなのだ。それが悟りなのだ。私が悟ったら、精神世界を司ると言われるツインレイ女性が悟ったら彼を救うことになると思ったのだ。

 

最初の2週間ぐらい熱心にエレベーターの呼吸をして左脳が弱まった感じがした。確かにねどじゅんさんのメソッドは効果がある。

 

だけど左脳は生き残りをかけて左脳の逆襲というものを起こすというのだ。私にもそれは容赦なく襲い掛かってきた。左脳の逆襲とはありとあらゆる私を凹ませる思考が無尽蔵に湧いてくる。左脳は過去と未来の不安、心配事、苦悩、怒りエトセトラ、などの煩悩を自動思考としてそれを栄養源として脳神経回路を太くしてきた存在。左脳だけが他の脳、身体と調和しないで苦悩をもたらそうとしてくるのだ。それは思考だけでなく出来事まで起こしてくるという。凹ませる思考なら耐えられた。

 

左脳の逆襲を知って思い当たるエピソードがある。

昔ホオポノポノのセミナーに行ったことがある。セミナーを受けて私の自動思考は一時的に少し治まっていたように思う。しばらくしてある日家の台所でふと昔のいやな出来事を思い出して怒りが出てきたことがあったのだ。その時自分の耳元というか異空間から男性的な声で「いいぞ、もっと怒れ怒れ」と聞こえてきたことがあった。その声の主は私の怒りのエネルギーを喜んでいる左脳の声だったのかもしれない。左脳について思うことがあるがそれはまた別の機会に考察したいと思う。

 

そして左脳の逆襲の出来事として私の自営の仕事の売り上げがかなり減ってきた。それはまだ耐えられた。でもメガトン級の苦悩の出来事がやってきた。

 

ツインと思われる彼が消えた。

 

彼を最後に見てから約1か月が経つ。最初は左脳の逆襲が来たと言うことはむしろ右脳優位になりつつあることだからいいことだと思った。だけど彼の不在が時がたつにつれじわじわとジャブのように効いてきた。私があまりにお店にこなかったから彼はもう私に会えないと思って失望して店を辞めたのだろうか。以前実力のある霊能者の方が彼がその店で働いている理由は私に会えるからで辞めると会えないから辞めないと思っていると言った。裏を返せば私がお店に来なくなったら彼がその店で働く理由がなくなる。むしろその店にいることが辛くなるのではないだろうか。私が3か月も来なかったから彼は失望して辞めたのだろうか。異動したのかなと思って近隣の他の店舗を見て回ったけど彼の車は見つけられなかった。

 

ツインレイの人生は一回崩壊すると言いますがじわじわと崩壊しております。いや私の場合は幼少期から崩壊しとりまする。もうすぐ経済的にも精神的にも底の底に行きつきそうです。でもねどじゅんさんは右脳回帰は筋トレと一緒と言ってます。このメガトン級の苦悩は100キロ級のバーベルが来たと思えばきっといいんです。悲しければさめざめと泣くしかない。そこに変な思考をつけなければいいのではないだろうか。