longの在り方 | RITSUMEIKAN Univ. SWIMMING TEAM

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立命館大学体育会水泳部公式ブログ

秋の夜長いかがお過ごしでしょうか。

どうも、2回生の土井煌陽です。

 

※今回のブログは4000字あります。読むなら覚悟してね。

(実験レポートはこれの倍以上が基本だから4000字などは簡単に超えてしまうのだ!わはは)

 内容もちょっと難しいよ。

 その上紹介している知識が正しいかもわからないよ。

 

↓これ結論ね。線から線の間でこの結論になる過程を書いてます。

結局のところlongとして言いたのは、「頑張ります」ってことだけです。できるだけlongのレースに近い状況に持っていった上での練習を組みたいですね。よりフォームを気にしながらね。

 

 

私といたしましては、最近夜に部屋でyoutubeを見ているときに、虫が部屋に入ってくることが多く、格闘することがしばしばある程度で、ほとんど変わりない生活を送っております。

 

 

前回のブログから今回のブログを書くまでの間に、私はオープンウォーターのインカレに出場していました。

私はリレーのみの出場でした。(もっとも、強風で一人560mのレースとなり、ほとんど出場していないようなものですが)

一回生の祐偉人は5㎞とリレーに、慶悟と貴範は10㎞とリレーに出場していました。

 

 

私は高校2年生の秋に初めてオープンウォーターに触れて、10㎞も7.5㎞も5㎞も出場経験がありました。オープンウォーターは本当にしんどいもので、私は絶対個人に出たくないと思っていたので、「本当によく頑張るな~」と思っていました。

ただ来年は様々な人に宣戦布告されたので、出るかも知れないです。飽くまで、でる「かも」ですからね。

 

 

私の思い出話はさておき、ここから少しまじめなお話をしようかなと思います。

私以外のメニュー作成者がまじめな話をしていましたしね。

 

 

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私は今季のlongパートのメニュー作成者となりました。

longの扱いとしては、私の考えでは、longの練習の仕方も相まって、middleのオプション的な扱いかなと考えております。

 

 

現在の立命館では、基本的にlongはmiddleとメニュー前まで一緒に練習をして、メインだけ別メニューを行うといった形で行われております。

もし、私のメニューの目的とmiddleのメニューの目的が大きく外れているとき、どうしてもしたいメニューがあるときは最初から別メニューを行うといった感じです。

 

 

ほかのメニュー作成者が言ってくれたことはおいといて、私はlongの視点から頑張ってみましょうか。

 

 

私はlongのメニューの基本的な目的はLT値の向上であると考えておりました。(過去形だよ!!)

LT値とは皆さん知っての通りだと思いますが、乳酸性作業閾値や乳酸閾値などと言われているようなものですね。

 

 

簡単に説明しますと、体は疲れると乳酸が生成されます。この乳酸の量は強度に比例して生成される量が増えていくわけでなく、ある強度から急激に生成されます。

この地点のことをLT値と定義されています。(間違ってたらごめんね)

多少間違っていても、私の中のLT値とはこのことだと考えています。

乳酸性作業閾値(LT)とは何か? [ちゃんと理解してる?] | 明日から役立つスポーツ科学ブログ

このブログ読むとよくわかるよ。

 

 

LT値の向上に伴い、以前よりも高強度のタイムで泳いでも、乳酸の生成を抑えられる。

乳酸が体を疲れさせるわけではありませんが、乳酸が生成されていない=体がまだ疲れ切っていない。残ったエネルギーをどうにかラストスパートで使いきれると上手にラストスパートをかけれると考えております。

 

 

ちなみに、shortの選手、特に50mのレース後の血中乳酸値を調べてみると、1500mのレースや800mのレースとあまり差がない。一番血中乳酸値が高いのは100mと200m。なんて実験結果もあるみたいですね。

種目間での差はあまりなかったみたいです。

(詳しく気になる人は「Blood lactate concentration and clearance in elite swimmers during competition」って論文読んでみてね。)

 

 

これは、shortでは、より即効性をもち、大きなエネルギーを発揮するクレアチンリン酸系のエネルギーが中心に消費されるからだと思っています。

 

 

ただ、水泳は陸上やウェイトリフティングなどのバリバリクレアチンリン酸系のエネルギーを使う競技と比べて、競技時間が長いので、どうしても解糖系や酸化系のエネルギーが必要になりがちです。

 

 

なので、りょうまが言ってくれたように「shortだから200は泳がない。longだから50の練習はいらない。そのような甘い考え方はなくなった。」と言うのは、正しいことであり、それを教えてくれたコーチは本物だったと思います。

 

 

話がそれましたが、要するにlongパートでは、できるだけ「きつくなるまでの強度を上げる」を追求したい感じでした。

 

 

では、どのようにしてLT値の向上を狙うか。

LT値の向上をするためには、最大心拍数の約9割程度の心拍数での練習が大切になるらしいです。水泳で言うところのen2だったと思います。

 

 

これを読んでくれたらなんとなくわかると思いますが、longだからと言ってただ泳げばいいわけではないんですね。

ただ距離を泳ぐだけを繰り替えす練習はlongの練習ではありません。

 

 

ここでですが、最大心拍数をご存じでしょうか。

最大心拍数とは、一分間に発揮することができる心拍数の最大値のことです。

求め方については、現在でも多くの研究がなされ、確実な式はありませんが、「211-0.64×年齢」で求めることができるそうです。

女性の場合はこの式だと過大評価されるとわかっているので、-10してください。

 

 

私の場合は19歳男性なので、最大心拍数は198.84です。

水泳でよく計測される10秒当たりでは、33.14回です。

 

 

これを踏まえてLT値の向上に大切な最大心拍数の9割の心拍数での練習を考えてみましょう。

 

 

私の場合では理想の心拍数が29.826回です。

簡単のために30回としてみましょう。

 

 

めちゃめちゃきついですよね。

(10秒の心拍数が30回て、がっつりスピード練のときとかの心拍数やん。

そんなんで400とかしたら死んでまう。)

 


middleのメニューで完結されてしまう。

だからlongのメニューって難しいんですよね。

 

 

middleのメニューは現在しゅうとが作っています。

さすがと言ったところ、心拍数がいい感じに上げてくれるし、メインもいい感じに。

longの出る幕がない。

 

 

何なら、心拍数や乳酸値から考えると、longよりも私が考えていたlongに見合った練習となっている。(語弊を招くかもなので、一応ですが、今の練習がlong向けだから楽にするべきとかそういった意見ではありません。longにも通用すると言いたいのです。)

 

 

ってなると方針を変えるしかない。

 

 

middleでは心拍機能を向上させてくれるなら、longでは、疲れた状態でのフォームの維持などの、筋力的?持久的?なトレーニングをできればなと考えております。

 

 

それこそ私の場合1500mが専門です。全国トップの選手は最後の最後まで泳ぎが崩れませんよね。私は200mそこらでシンデマス。

 

 

でもそうなると、乳酸値をもとに考えると200mまでの選手や400m個人メドレーがメインの選手にあった練習を組むことができない。(解糖系のエネルギーをメインで使うから)

がんじがらめですよねー。

 

 

だた、乳酸だけがすべてではないし、ましてや心拍数もすべてではない。

実際に世界のトップにはマルチに200mと50mをハイレベルで泳ぐ選手もいるらしいです。

(俺詳しくないからわからん)

 

 

乳酸や心拍数以外でもフォームや飛び込みとか何が理想なのか、どのような練習をすればよいのかが時代によって変わったり、持久力や体力とか定義がよくわからないもの測りようのないものが関係したり、結局突き詰めると、根性とか、気合とか、応援とか、メンタルとか練習ではどうしようもないことで水泳は決まるのかもしれませんね。

 

 

私は理系なので、数値で測れない漠然としているものが嫌いです。(LT値も機器がないと測れないが)

なので流体力学とかそういった物理から考えられる理論的なフォームや、心拍数などの計測できるものから考えるのが好きです。

 

 

なので、そういったことを中心に考えていきたいものですね。

しかし、それは練習が理想通りに正しく(製作者の意図通り)行われた時の話です。

実際は、メニュー作成の想定通りにいくことなんてほとんどないと思ってます。

 

 

目標を持たないままの練習は、持った時の練習より効果は薄いですしね。

結局は、練習のメニューがいくら良くても、選手の練習の態度で結果は変わりますね。

 

 

結局のところlongとして言いたのは、「頑張ります」ってことだけです。できるだけlongのレースに近い状況に持っていった上での練習を組みたいですね。よりフォームを気にしながらね。

 

 

 

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お疲れさまでした。

拙く、間違った知識を含んでいることもあったと思いますが、もし読んでくれたなら、ありがとうございました。

 

 

ここまで大真面目で書きましたが、毎回息が詰まるほどまじめにしているわけではありません。

大学水泳だし、結果も大切ですが、楽しくが大切です。

私の水泳人生の目標は達成されてますし。

毎回100%のやる気を持って、すべてを真面目にする選手もほとんどいないと思います。

 

 

今回記述した知識のほとんどが「スポーツのサイエンス」と「現代人のヘルスケア」の2つの授業から得た知識です。

立命館大学の一般教養科目をまじめに聞いてみるとこんな知識を得ることができます。

 

 

公募推薦や総合型選抜がもうそろそろ、もうすでに終わったよって高校3年生もいると思います。

一般入試はあと2,3ヶ月ほどでしょうか。

 

 

頑張ってください。

いい大学には、いい人がいるよ。

 

 

かなりまじめが過ぎましたね。

 

 

最後に練習の自慢でもして終わりましょうかね。

1人だけ100×20 1:30しました。

頑張った。

前後半1秒以内に収めて、ave1:02秒割りたいね。

 

 

 

追記

最近物語シリーズセカンドシーズン見てます。

傾物語(しのぶタイム)と恋物語(ひたぎエンド)が最高でした。歴代1位です。

もしよければ見てね。ほんとにおすすめ。こっちメインで話したかった。

戯言シリーズも気になる。

↑買いました✌

 

 

今後これ以上まじめに書くのはラストブログくらいでしょう。

それでは

 

2回生 土井煌陽

勝舞