今年度より立命館大学男子ラクロス部のヘッドコーチを務めます、山本真也と申します。
昨年度までは岡山大学でヘッドコーチをしておりました。縁あって、立命館大学のみんなに声をかけてもらい、この素晴らしいチームを率いることになりました。
僕を受け入れてくれた部員のみんな、本当にありがとう。
まずは、日頃より多大なるご支援をいただいている関係者の皆様へ感謝申し上げます。
保護者の皆様へ。
皆様の大切なお子様をお預かりする以上、一人のラクロスプレイヤー・チームスタッフとして、そして何より一人の「たくましい大人」へと成長させることをお約束します。
彼らにとって、この4年間はゴールではなく通過点です。
社会に出たとき、ここで培った経験が彼らの背中を支える一生の財産になるよう、日々真摯に向き合ってまいります。
ぜひ、試合会場で彼らの躍動する姿をご覧いただければ幸いです。
OB・OGの皆様へ。
関西大学出身という外部の人間である私を受け入れてくださり、心より感謝いたします。
皆様が築き上げてきた伝統を大切にしながら、今の学生たちが生み出そうとしている「未だかつてない新しい価値観」を形にしたいと考えています。
創部初の関西制覇に向け、共に歩んでいただけますと幸いです。
さてこのように外部に発信をする機会がいただけたので、僕の想いを話させていただきます。少し長くなりますが、お付き合いいたけるとありがたいです。
私は現在、仕事の拠点を岡山に置きながら指導にあたっています。
昨年度、岡山大学は全国大会の一回戦で関西代表を破り、約20年ぶりの悲願を達成しました。
当時の私たちは、決して恵まれた環境ではありませんでした。土のグラウンド、片道3時間以上の遠征、限られたトレーニング施設。
それでも勝てたのは、圧倒的な「対話」を積み重ね、お互いの思考をぶつけ合ってきたからです。
立命館に着任して2ヶ月。一番驚いたのは、「圧倒的な会話量の少なさ」です。
自分のやりたいこと、悩み、他人への不満、自分自身うまくいかないこと。
それらを発信する文化がまだここにはありません。
今の立命館は、まるで肥沃な土地にありながら、まだ誰も耕していない畑のようです。でも、だからこそ私はワクワクしています。この土壌を耕し、対話を積み上げた先に、どれほど強いチームが生まれるかを知っているからです。
今年度のスローガンである「Forge」。
学生のみんなが、自分たちの在り方をデザインし、日々を積み重ねていく。その姿勢が選手としてのForgeなら、コーチとしての私のForgeは、その「熱量」を絶やさないことです。
鉄を打つには、高い熱が必要です。
時に私は、厳しい言葉というハンマーを振るい、みんなの中にある妥協や遠慮という不純物を叩き出すこともあるでしょう。
でも、それはみんなを壊すためではありません。一生モノの「折れない強さ」を手に入れてほしいからです。
そして、もう一つ大切なこと。
本当のForgeには、叩く場所だけでなく「休める場所」も必要です。
ラクロス至上主義で、上手い奴だけが偉い場所。そんな場所には、いつか限界が来ます。
「今日はもう無理だ」「逃げ出したい」
そう思った時に、ふと戻ってこれる居場所を、このチームの中に創りたい。
私はみんなの心に火を灯すだけの存在ではありません。
ある人が言っていましたが、コーチは指導する人ではなく、選手の中にある火を一緒に見つけて、強くしていく人だと。
その火を共に大きくし、風が強い日には消えないように手で覆い、隣で走り続ける「伴走者」です。
最後に、部員のみんなにはしんどい時に一人にならないでほしいと思います。みんなで支え合い、助け合える組織であってほしいです。誰かが外れくじを引いたなら、それを全員で正解に変えていく。そんな風に「人の痛み」を共有できるチームになって初めて、私たちは本当の意味で自分たちをForgeできるのだと信じています。
みんなには、ラクロスを通じて人生最高を更新してほしい。
そして、ここでしか出会えない仲間と、弱さを見せ合えるほどの深い信頼を築いてほしい。
僕たちの物語は、まだ始まったばかりです。
関西ファイナルの舞台で、全員が最高の笑顔でいられるように。
苦しくも、最高に熱い毎日を、共に走り抜けよう。
Forge!



