中日を過ぎての2回目
菊之助さんの大蔵卿
初日は吉右衛門さんとダブるほどソックリ
作り阿呆の部分がね
でも朗々たるお声の鬼次郎(彦三郎)の一途さが際立って
主役って鬼次郎だった
という印象
主役の女房でもあるし
舞を披露するなどでお京(右近)の存在感も高くなる
対して常盤御前(梅枝)の印象が弱く感じました
大蔵卿の阿呆ぶりが少しアッサリし
本性現した時の威厳が増してる
どこから観てもコチラが主役に
常盤御前の気品と芯の強さも増し
鬼次郎の弓での打擲も
家臣が主人を‥感がハッキリ
大蔵卿⇄鬼次郎⇄常盤御前の力関係が明確になったせいか
鬼次郎とお京はちゃんと脇役に見えました
そりゃ変化するわけだ〜
吉右衛門さんと同じ阿呆ぶりが良いとは限らないのねえ
菊之助さんのは
威厳があって とても頭の良さそうな大蔵卿像
作り阿呆で生きなければならない悲しさを浮き彫りにする為には
良い変化だと感じました
同じ演目でも役者が違うと
本当に変わるわね〜
勉強になりました