リトミック教室りとまどわくやみちこです。
さて、今日のテーマは2日かけて解説する「赤ちゃん☆こどもへの話し方(1)お母さんことば」について
私は、リトミック講師という仕事柄、「こどもに伝わる声の出し方・話し方」についていろいろと研究していてます。
そもそも、声、そして話し方というのは、その人自身の人生の長さをかけて、出来上がっているもので、なかなか変えられるものではありません。
でも、変えている人がいます!
そう、ママたちです。
変えている、というより、変えざるを得ない。
出産・子育てを機に、「人間になろうとしている」こどもを世話する中で、必死に言葉や話し方を探りながら、コミュニケーションの現場経験を積んでいるのです。
「赤ちゃんへの話し方」
「こどもへの話し方」
誰も教えてはくれませんでした。
絵本の読み方ひとつとっても、どうしてよいか分からない、と真面目に悩んでおられるママもいます。
悩むのはそのとおりです。
だって、急には変われないですものね。
今まで大人とコミュニケーションとってきたのに、突然赤ちゃんがやってくるのです。
評論家で文学博士であり教育についてもたくさんの著書がある外山滋比古さんが、「お母さんことば」について書いています。
(博士は、生後三十ヶ月くらいの間、こどもが耳から受けとる母の言葉を「母乳語」と呼び、心の栄養としてその重要性を強調しています。)
「母乳語=お母さんことば」
その話し方のコツについて述べておられるのでご紹介しますね。
(1)トーンは高く
(2)ゆっくりと
(3)抑揚をつけて
(4)くりかえす
これは、アメリカにある「赤ちゃんには特別な話し方をしなくてはいけない」という考え(=マザリーズmotherese=お母さんことば)の特徴と一致します。
難しく考えるのではなく、
赤ちゃんやこどもの見ているもの、感じているものに目を向けて、
ちょっと高めの声で、
ゆっくり
ちょっと大げさに
繰り返し話しかけてあげる
きっと、同じ内容でも、こどもへの伝わり方が、より深まります。
もう大きくなったお子さんに対しても、ちょっと意識してみませんか?
明日は「赤ちゃん☆こどもへの話し方(2)ママの声変わり」についてです。
お楽しみに。