若君はおかげさまでお健やかでございます


心なしか顔つきがきつくなり
あまりワガママを言わなくなった気がします

でも変わらず甘えに来てくれるので安心しています



世の中には我々のように
愛猫に逃げられ悲しみに暮れている人達がいるのではないでしょうか

私も実際
色々な人のブログや情報を必死で読みました

反省も込めて今回の逃走劇について記しておこうと思います



そもそもの発端はハーネスに慣らそうと言う事から始まりました

日頃からゲージやハーネスに慣らしておいたほうが
病院や避難所に行く時にはよいと聞いていたからです

若君は何と言っても怖がりの臆病者

ハーネスをつけてちょっと外を歩かせてみようかと言う事で

夫が抱いて外に行きました

それだけならそれで済んだのかも知れませんが
おそらくその時点で若君はブルブルだったのでしょう

私が掃き出しの窓をガラッと開けた音にパニックになり

夫の手からすり抜け
自力でハーネスから抜け

あっという間に走り去ってしまったのです



とりあえず周辺を探しました

家猫ならそれほど遠くには行かないといわれていますので

時間をおいては何度も探しに行きました



少し先の家の茂みで丸くなっていたのを発見
その家の人に事情を話して入らせてもらいました

しかしここは田舎です

事情を知った人たちは親切に探そうとしてくれるのです

嬉しいけど若君がますます怖がってしまう...

すぐそこに若君が見えているのに

ご近所さんが親切心で後ろから捕獲しようとしてくれましたが警戒され逃げられました

有難いけどお願いやめて笑

日も暮れたのでいったん引き上げました



若君のいない家なんて!!
クリープを入れないコーヒーのようなものです(古っ)

今頃お腹すいてるだろうなぁ...と思うと私もご飯を食べれませんでした

自責の念でいっぱいでした

辛過ぎて何もする気になれず
泣きながら過ごしました

家がここだとわかるようトイレと餌と寝床を外に置き

いつでも帰れるよう窓も開けたままにしました



夜中に夫が探しに出かけました
小1時間ほどして帰宅

「隣の隣の畑に猫がいる あれは絶対若だ」

とりあえず元気でいてくれるのなら...



翌朝

減っていない餌を見てまたガッカリし
周辺を探しに行きましたが姿が見えません

昼間はどこかに隠れて寝てるのかも
また日が暮れてから探しに行くことにしました



泣き暮らしている私を娘や息子が心配してくれて
差し入れを持ってきてくれたり
色々気遣ってくれました

夫は自分がちゃんと抱いてれば...と

2人で抱き合って泣きました



日が暮れて
畑の持ち主に事情を話して探させてもらいました

若〜
若〜

と呼びかけるとなんと!

く〜ん...と言う鳴き声が!!!

何度も呼びかけるとその度に返事が返ってくるのです

ここにいる!!!

見渡してみると姿が見えました!!!



しかし近寄ると逃げてしまう...
絶対私たちとわかっているのに...



建物の反対に逃げ込んだので回ってみると
すぐそこの茂みで鳴いていました

塀の向こうですが1メートルくらいの距離です
絶対連れて帰りたい!!!



その家の人に入らせてもらうようお願いしようとした矢先

その隣の家の住人が車で帰宅
車から小さな子供たちが賑やかに降りて来ました

その声でまたどこかに逃走...



でもこの付近にいるはず!

若〜
若〜

と呼ぶと
かすかに下の方から若の声らしき音が!

風が吹いていたので物音かな...と
ホントそのくらい微かな微かな声でした

また呼ぶと今度はさっきより声がはっきり聞こえました!!

絶対ここだ!
でもどこに?!



そこは実家の物置の床下の隙間でした
チラッと毛が見えました

若だ!!



とにかく怖がらせる訳にはいきません
また逃げられたらなす全がありません



チュールを近づけ

「若の大好きなオヤツだよ〜」と声をかけながら少しずつ近寄り

初めは警戒していましたが やがてチュールを食べるようになりました



夫がチュールを食べさせているうちに他から出られないよう私が周囲を塞ぎ

とにかく出口を一箇所にして逃げ場を無くす事から始めました

そのうち奥へ奥へ入ってしまい手が届きません

可哀想だけど反対側から棒でつついてみようという事になり

私が反対側にまわり棒で若を夫側に追い込み

若を掴むことが出来た夫は絶対離してはならぬ!と
噛まれても引っ掻かれても耐え

若君も物凄い抵抗でした
あんな若君の声を聞いた事がありません

急いで夫の元に行き
持ってきたキャリーに若君を押し込み

こうして若君捕獲劇は幕を降ろしました
(;ω;)



若君も当然心配でしたが
もはや夫が血だらけに

手指を思い切り噛まれたためなかなか血がとまりません

予防接種してあるとは言え動物の咬み傷
血が止まらないので救急車を呼び病院へ



まぁ...猫に噛まれたくらいで救急車...?
と思われる方もいるでしょうが

それほどその時は私もパニックになっていたのです
(;ω;)



でも救急の電話は落ち着いて出来ました
職場での訓練が役に立ったようです笑



若君はとりあえず落ち着くまでペットキャリーに入れたままにし

治療が済むまで娘に若君を見ててもらう事にしました


病院から帰ってキャリーの若君にこえをかけると
甘えた声で鳴きました

ゆっくりゲージに移して餌をあげるとたくさん食べました

そのまま何日かはゲージで過ごさせるつもりでしたが

どうやら若君はゲージから出たいようでした

出してあげるとゆっくりゆっくり歩き出し
床にペタッと座って寛ぎはじめました

身体をタオルで拭いてあげました



その晩は我々のベットにやって来て
夫の足元でずっと寝ていました



私はちょくちょく目が覚めて
夫の足元で丸くなってる若君を見る度に涙が出てしまいました



昨日は一日中ゲージの中で寝ていました
疲れてたのでしょうね

夜中にベットに入り込み
明け方に起こしに来て

いつもの若君の姿です



さて若君は一件落着しましたが
問題は夫の怪我です

思ったより傷が深く重症で
痛くて夜も眠れていないようです

1番深い傷は3針縫いました
会社は一週間ほど休みをいただけました

咬み傷と引っ掻き傷でエライ事になりましたが
それでも

若君が無事に帰ってくれた事が何より嬉しいみたいです



今回の一件は
猫にとって何が幸せなのかを考えさせられました

そして
責任を持って飼ってあげないといけない思いをいっそう強く持ちました

勿論きちんと考えてきたつもりでしたが
まだまだ甘かった事を痛感しました

連絡先を書いた首輪もしていたのですが
窮屈そうで外していました

可哀想に思えてもやはりつけたままであるべきだったのです



若君は私たち夫婦にとってはかけがえのない家族です

2度とこのようなことのないようきちんとお世話してあげようと思います

甘やかすばかりではダメですしね
猫を育てる事で私たち夫婦も成長出来る気がします



たった一晩でもあんなにも胸が痛いのです
今回の事は一生忘れないでしょう

帰ってきて伸び伸び眠る若君