2019年(令和元年)12月28日(土)。
BILLIE IDLE®︎ TOUR LAST ORGY 東京 赤坂BLITZ。BILLIE IDLE®︎解散の日。遂に来てしまいました。止まっても明日きちゃうから。。
10月半ばに突然の解散発表があり寝耳に水、青天の霹靂とはまさにこの事で、このニュースを目にした時は理解するまでに思わず時間がかかってしまいました。
しかし泣いても笑ってもBILLIE IDLE®︎は解散してしまう訳で、観に行く以外の選択肢はありませんでした。
個人的には2018年6月に東京から青森に移住して以来の初の帰郷です。因みに青森移住にあたり当時の職場を退職した翌日がプー・ルイさんのBILLIE IDLE®︎お披露目ライブ(同じ赤坂BLITZ!)、もう一つ因みに東京生活最後の夜に見たのもBILLIE IDLE®︎でした(渋谷Milkywayでのイベント)。
東京生活最後の一ヶ月は行けるだけライブに行ってやろうという事で、行きまくったのがBILLIE IDLE®︎でした。下北沢でのイベントの後、下北沢駅近くのコンビニでビールを買い飲んでいたら、BILLIE IDLE®︎の面々が私の目の前を通り、金○が縮み上がったのも良い思い出です。
そしてBILLIE IDLE®︎がまた私を東京に連れて来てくれた。これぞ私的東京マリールーです。
閑話休題。
当日はラストライブという事もあり、特典券付CDを買うための整理券が10時から配布される事がライブ数日前に発表されました。
私はタマタマ朝イチの新幹線のチケットを取っていたため、無事に10時前に到着して整理券をゲットできました。
会場に入るとそこにはいつもの熱気と共に、BILLIE IDLE®︎最後の瞬間を一瞬たりとも見逃すまいとする、ビリーアイドラー達の緊張感も満ち溢れておりました。
開演は待ち遠しいのですが、時間の経過=BILLIE IDLE®︎の解散が迫る事を意味するので、私は複雑な気持ちでおりました。
しかし時間は残酷にも過ぎて行き、客電が落ちました。
スモークに満ちたステージを照らす照明。
SEのない無音。その神聖さすら感じさせる美しき静寂を切り裂いたのは「LAST ORGY」のイントロ!
いきなりメーターをレッドゾーンまで振り切ってしまうこの曲、まさにラストシングルに相応しい名曲です。メンバーの燃えたぎる思いに引っ張られるかの様な、ラストの転調もこれ以上ない程に劇的です。
続くは聖飢魔IIのカバー「FIRE AFTER FIRE」。2018年5月12日の代官山UNITでのワンマンライブのラストで突如披露され、最後のサビでプー・ルイさんが登場したという、忘れようにも忘れられない一曲です。
その時の私の驚きは、こちらの記事をご参照頂ければ幸いです。
そして数曲後に披露された「メモリーズ 」。超弩級の名曲です。ここでルイ線崩壊してしまった方が多かったのが印象的です。私も泣きそうになりましたが、必ずまた会えると信じているので何とか泣かずに済みました。。。
それに続いたのは「by」。ヤスイユウヒさん作詞の名曲です。
ヤスイさん作詞の曲が歌われる時は、まるでステージにヤスイさんも一緒にいるかのような存在感を感じます。それ程までにヤスイさんの紡ぎ出す言葉は美しく、聴き手の心に刻み込まれる力を持っています。そしてまた感じたのが、今のBILLIE IDLE®︎のメンバーもみんなヤスイさんの事が大好きで、ヤスイさんを想いながら歌っているのだろうなという事です。
IDLE TALK最終回でヤスイさんの声が流れた時のメンバーのテンションの上がり方を聴いてもそれは明らかだと思います。
愛情がこの世界の中で 君を繋いでいる。
続くのは「時の旅人」。ここでアキラさんが涙声になった辺りから、BILLIE IDLE®︎の勇姿を五臓六腑に刻み付けるべく比較的静かだった客席の様子が明らかに変わりました。
そこからMCを挟み、現在から過去へ、未来に後退りするかの様なセットリストへと雪崩れ込みます。
そして会場がエモーショナルになりつつあった時に披露されたのは「MY WAY」!この曲が始まった瞬間、会場に集ったビリーアイドラー達の頭のネジは吹き飛びました。
“夢なら醒めないでという 夢でうまく行ってもしょうがない”
今夜ばかりは夢でもいいから、醒めないで欲しいと誰もが願っていた事でしょう。(涙)
続いたのはヒラノノゾミさんの凱旋公演でもあった秋田ライブでも披露された「どうせ消えてしまう命なら…」。元々旧BiSの事を強く想起させる曲でありますが、今となってはBILLIE IDLE®︎の事でもある様に感じてしまいます。歌は世につれその意味が変わるのです。
そして「彼方に…。」。
この曲もヤスイユウヒさん作詞の名曲です。
“数多にきっと数多に残ってる希望あるのです”
いつかまた必ずBILLIE IDLE®︎に会える日が来る。その日を信じて頑張ろう。私はそんな気持ちになりました。
お次は私がBILLIE IDLE®︎に心臓を鷲掴みにされた曲be-bop tu-tu。当時のコンセプトである「ネオ80s'」や確信犯的なB級感があまりにも素晴らしい名曲です。
そしてBILLIE IDLE®︎のデビュー曲(⁉︎)である「anarchy in the music scene」。プー・ルイさんを迎え入れたことに加え、この曲の発表時から進化に進化を重ねまくったメンバーの歌唱力!BILLIE IDLE®︎はまさにNOT IDOLでありanarchy in the music sceneである事をこの世界に叩き付けてメンバーはステージから去りました。
盛大なアンコールに応え歌われたのは「大きな玉ねぎの下で」。玉ねぎの下=武道館でBILLIE IDLE®︎を見る事は叶わなかった切なさを代弁してくれているかの様な歌詞に、ルイ線崩壊しそうになってしまいました(涙)。でももし続きがあるのなら、数年後には、九段下の駅を降りて大きな玉ねぎの下で会えるかも知れない。数多にきっと数多に残ってる希望あるのです。
続くラストは、キラーチューン中のキラーチューン「be my boy」!BiSのレリビのイントロのフレーズが輪廻転生している事にグッと来てしまいます。
この曲はNOT IDOLであるBILLIE IDLE®︎には数少ない、アイドルオタク定番のコールが出来る一曲です。私も力の限り、メンバーの名前を叫びました。
“たとえば魔法が解けて 私がき消えてしまっても あなたを愛し続けると誓うわ”
これはメンバー、ファン共通の気持ちなのではないでしょうか。(涙)
ここでまたメンバーはステージを去ってしまいましたが、嬉しい誤算であるダブルアンコール!
ファーストサマーウイカ様の感動的なMCに続き披露されたのは、まさかの2度めの「MY WAY」!
ここで客席のタガは完全に外れ、奇人変人、凡人人参入り乱れて狂喜乱舞、完全誕生、商売繁盛、涙涙のLAST ORGYが繰り広げられたのでありました。これほど美しき乱痴気騒ぎを我々は経験した事があったのでしょうか?(涙)
そして潔くメンバーはステージを去りました。
遂に終わってしまいました。。。
本当に本当にありがとうBILLIE IDLE®︎!
ライブに行くたびにメンバーとビリーアイドラーの方々の暖かさに触れ、人生を生き抜くためのエナジーチャージが出来ました。世に溢れかえっている、エナジードリンクの何十万倍もの効き目がありました。
BILLIE IDLE®︎のライブは、いつも愛SUN SUNでした。
BILLIE IDLE®︎というグループがこの世に存在してくれて、そして自分がビリーに出会えたという事に感謝の気持ちでいっぱいです。
僕のまだちっぽけな頃、僕の人生を狂わせた聖飢魔IIは何度も再集結しています。BILLIE IDLE®︎だってきっと…(願)。
さよならロマンティック。
でも来世ではなく、今世でまた会いましょう!その日が来る事を信じています!
最後にもう一度。
ありがとうBILLIE IDLE®︎!!