「裸足の季節」シングル盤 | BIGな気分で語らせろ!

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気分だけでもBIGに。
ビートたけしさん、北野武監督、たけし軍団、その他諸々について気が向いた時に。

私はオーディオ・マニアではないので偉そうな事は言えないのですが、何かしらチェックしたい際に使うレコードは決まっています。

それがこれです。
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そうです。松田聖子さんの「裸足の季節」です。言わずと知れた聖子さんのデビュー曲ですね。1980年4月1日発売。

この曲でチェックする理由は単に曲が好きだからというのもあるのですが、色々な要素が詰まっているからだという理由もあります。

ギターのカッティング、シンセサイザー、ストリングスもさる事ながら、何と言ってもドラムとベースのコンビネーションが素晴らしいですね。
これらの要素が綺麗に調和して響くかどうかがポイント、というか心地よく聴こえればそれでOKです。

しかし「裸足の季節」ならなんでも良いかと言うとそういう訳ではなく、これはアナログのシングル盤に限ります。
何故ならアルバム「SQUALL」の場合、この曲はA面のラストに収録されていますが、これは音質的に不利なLPの内周部です。シングル盤と聴き比べると、バスドラムとベースの歯切れが全く違います。因みに意識的なのかは分かりませんが、シングル曲がLPのA面ラストというパターンは初期の聖子さんに多いですね。となると、良い音で聴きたければシングル盤を買うしかありません。
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ベスト盤でA面の頭に入っているパターンもありますが、レコード・カッティングの物理的な制約や、33回転盤と45回転盤の特性の違いもあり、やはりシングル盤の音が最高です。
演奏の躍動感、間奏でバックに広がるコーラスの厚み、風の様に分厚く吹き抜けるストリングスの勢い、休符を活かしたアレンジの余韻、そして何よりも聖子ちゃんのみずみずしい歌声!
45回転盤の存在意義、ここにあり!であります。
そしてこの迫力すらある音像を体感すれば、何故この曲が「青い珊瑚礁」と並び、80年代歌謡曲の方向性を決定付けたのかという事をひしひしと実感できます。

CDで聴き慣れていたこの曲を、アナログのシングル盤で聴いた時の衝撃は忘れられません。それまでは単に“可愛い曲”だという印象だったのが、こんなにもリズム隊が動いているファンキーでカッコ良い曲だったのか!と印象を新たにしました。

考えてみれば、この曲が収録された「SQUALL」の根底にあるのはサンバの香り。そもそもサンバはダンス・ミュージックなので、「裸足の季節」に、ある種の官能的なファンキーさがあるのも納得ですね。

アナログのシングル盤を眠らせている方は、是非聴き直してみてください。
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素晴らしい作品を作るために全力を尽くした制作陣の心意気、そして聖子ちゃんの歌声の魅力に改めて心打たれると思います。
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それにしてもエクボの秘密ってなんだろう…(´Д` )☆