私は先日、タイミング良く岡田有希子さんの「十月の人魚」のアナログ盤を手に入れました。
しかしLPサイズのジャケットで見るとその表情は「少女から大人への狭間の、不安と希望を秘めた表情」へと印象が変わりました。CDサイズだと分かりませんでしたが、その表情には希望を感じるのです。不安と希望が入り混じった瞬間を捉えた、素晴らしい写真だと思います。
有希子さんのアルバムは全てそうですが、このアルバムも作家陣・演奏陣ともにこれ以上ないくらいの人達が集結し、完成されたアルバムだと思います。ギタリスト的には、今剛さんや松原正樹さんの参加に思わず熱くなってしまいます。またティンパン・アレーや大瀧詠一師匠の人脈のドラマー・林立夫氏の参加も熱いのであります。
本当に良い作品を残そうという、当時の制作陣の想いが伝わってきますね。
そして内容は言うまでもなく素晴らしいもの。小室哲哉氏の楽曲提供もあり、邦楽史的にも重要な作品です。
艶のある紙質のジャケット、気品溢れる半透明の帯も含めて紙ジャケット化して欲しいですね。