世間がW杯に夢中になっていた6月29日、「働き方改革関連法案」が参院本会議において

賛成多数で可決、成立しました。施行は2019年4月が予定されています。

 

この法案には、「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」が含まれています。

 

「高プロ」は、高度な専門知識を有し、一定水準以上の年収を得る労働者について、

労働時間規制の対象から除外する仕組みになっています。

労働時間と賃金との関係を切断するもので、対象とされた労働者は、時間外労働・休日労働・深夜労働に対する割増賃金の支払いを受けない代りに、自由な時間で働くことを使用者から認められます。

 

「労働時間規制の対象から除外」、すなわち、一日何時間働かせても違法にならない、ということです。

 

マスコミは、「労働時間ではなく成果に応じて賃金が決まる」と報じていましたが、条文にそのような文言は一切ありません。

 

この残業代ゼロ制度とも呼ばれている「高プロ」の基になった制度が、「ホワイトカラー・エグゼンプション」です。

 

「ホワイトカラー・エグゼンプション」は、第一次安倍内閣の時に導入が検討されたのですが、

過労死が懸念されて法案提出には至りませんでした。

 

ところが今回、この制度の拡大版とも言うべき「高プロ」が導入されることになったわけです。

 

今のところ、「高プロ」の適用範囲は限定されていますが、今後拡大するに違いありません。

 

なぜなら、

①最終的な適用範囲は「厚生労働省令」で定めることができる、すなわち国会を通さずに定めることができる。

 

②かつて「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入が検討された時、経団連が、年収400万円以上の労働者の残業代を無くすように提言していた(アメリカでは、「ホワイトカラー・エグゼンプション」が低賃金労働者にまで拡大している)。

 

③竹中平蔵が「高プロ対象を拡大すべきだ」と言っている。

 

詳しくは以下のサイトをご覧ください。

 

強行採決されそうな高度プロフェッショナル制度は、一億総ブラック企業従業員にする欠陥制度

 

「ヒラ社員も残業代ゼロ」構想の全内幕

 

”高プロの旗振り役” 竹中平蔵がグロテスクな本音全開!「残業代は補助金」 「高プロ対象はもっと拡大しないと」

 

ブラック法案によろしく

 

動画版もあります。↓

 

 

 

追記① コロナ禍によって「テレワーク」を導入する企業が増えたわけですが、「高プロ」はこのために創設された可能性があります。

 

「コロナ後の世界を考える」 竹中平蔵 新型コロナショック

 

【完全解明】 コロナパンデミックは、大本教・出口王仁三郎の計画的犯行だった

正確には、王仁三郎が計画して創価と中国共産党が実行

 

 

追記② 「高プロ」が廃止される模様です。コロナパンデミックが上手くいかなかったのでやめることにしたのでしょうか。

 

「高プロ」廃止、自民除く6党が賛成 政党労働政策アンケ