今更という感じはあるけれど、なぜか、今、辻井伸行を毎日聞かずにいられない私。
そして、毎日聞いては、涙を流している。
ちょっとショックなことや、センチになっているコトが続いた、というのもあるけれど、
なぜか、涙なしには、聞けないのが多いんです。
特に、ラフマニノフピアノ協奏曲第二番は、どの楽章を聞いても、それぞれ、涙の出るポイントがある(笑)。 たとえば、このリンクにある、第三楽章なら、4'10" からのフィナーレが始まる少し前から、じわーーーーーーっと来てしまう。
第一楽章だったら、6'30"あたりから。
なぜ、こんなに琴線に触れるのだろう? 盲目であることとは関係なく、自分にとっては
彼の奏でるサウンドは、キラキラしていて、透明で、まっすぐで、優しくて切ない。
まさに、「奇跡のピアニスト」だな。
2009年のヴァン・クライバーン国際コンクールでの受賞から「世界の辻井」になったけれど
12歳の頃の演奏を聴いたときの衝撃は忘れられない。
2歳の頃の、おもちゃのピアノを弾くかわいい映像も、印象深い。
第一、第三ともに、オケと合っていなくて、そこは、非常に残念なのだけれど
コンダクターのいじわる説や、コンマスの拒絶説など、色々な批評をしている人はいるけれども、
コンダクターと、オケの調和が、なかなか、うまくいかないということは、あることで
自分にとっては、あまり重要なことじゃない。大切なのは、辻井伸行のピアノ。
高校時代に3年間、オケでピアノを担当していたせいかも?
この程度のズレ、よくあることだったからwww
もちろん、国際コンクールの本番で、これじゃあ、いけないのだけれども・・・。
辻井伸行のピアノも素晴らしいのだけれど、やっぱり凄いなと思うのは、お母さん。
辻井いつ子さん。
2歳の頃に、伸行氏の「内なる才能」を発見し、その道を切り開き、サポートしつづけている。
その子どもの「らしさ」を見つけ、後ろから「フォローの風を吹かせてあげる」のが親のつとめ。
そういつ子さんは、本の中で書かれているが、これは、そんなにたやすいことではない。
いくつ、そんな、才能の種を見つけてあげられるか、
そして、どれだけ、フォローの風を吹かせてあげられるか・・・ 親の力の見せ所だと思う。
音楽に限らず、すぐれた将棋士や、スポーツ選手などの幼少期からの成長過程に共通しているのは
どれだけ、その道に対して、時間を使っているか、だそうで、だいたい、10,000時間くらいを
投入していることが、ひとつの共通項らしい。
10,000時間!
幼いころというのは、継続して一つのことが出来ないものだけれど、それでも、仮に毎日1時間
投入したとして、約20年以上に及ぶ、継続した時間の投入を「フォローの風」を送り続けること。
こういった、いつ子さんの努力が、今の伸行氏を作ったのだ、と思うと、さらに感慨深い。
今日も涙した。明日もきっと、聞きながら泣いてしまうんだろうな。