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a tiniest hope

ちっぽけな希望の話

 

“花房のまだらに残る桜木の

 葉の緑には希望あるべし”

 

大平千歳『水色の記憶』

 

先日、インスタのフォロワーさんが

「薄い桜色の中に優しい緑が見えるのは嫌いじゃないです」

とコメントしてくれました

 

そのすぐ後にこの句を見つけて

あぁ、貴女は希望の話をしてくれたんだねって

もう一回あたたかい気持ちになりました

 

SNSは電波の上のつながりで

いろいろな問題もあるけれど

リアルの痛みを一瞬で消し去ってくれる

光に満ちた救いをもらえることも多い

 

ちょうどここであなたたちの気配をそっと感じているときのように

 

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こんにちは

 

今日は仕事お休みでした

 

最近は前よりしんどいことも多くて

過食嘔吐が頻発しています

まぁ前に比べたら量は少ないのだけれども

 

仕事が休みの日って

いろいろなことをしようって思うのに

家事に追われたり

ちょっこし昼寝してしまったり

ぼやーっと動画を観てしまったりして

予定していたことが終わったためしがない

 

時間がある分過食嘔吐が起こる頻度も多い

 

休みが終わりに近づく夜になると

あぁこんなんだったら仕事ある日の方がいいやーと思ったり

でも仕事行けば早く休みの日が来ないかなぁと思ったり、ね

 

ままならないねぇ

世の中も

わたしも

 

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この時期に結婚して

一緒に暮らしていた家族がいました

言わずもがな元旦那さんとその家族なのだけど

 

最近よく思い出します

 

わたしの場合

想い出って食べ物とつながっていることが多い

 

ほうれん草もブロッコリーも

中トロも一口ステーキも

筍の煮物も手作りの餃子も酢鶏も

サンドイッチもすき家もインスタントラーメンもぜんぶ

 

彼の食べっぷりや

お義母さんの家事の手際の良さや

お義父さんのかわいい好き嫌いや

お義姉さんの仕事帰りのお土産

そういうやさしいものにつながってる

 

そういうものが心を揺らすとき

鮮やかにやさしく

でも圧倒的な激しさで

愛おしような悔しいような

形容しがたい気持ちが押し寄せてくる

 

決して憎らしくはなくて

ただただ懐かしい記憶として

 

ほんの少し前のことなのに

ほんの短い期間だったのに

 

記憶と呼べるほどの深い時間ではなかったはずなのに

こんなにも濃縮された想い出が私の中に厳然として存在する

 

考えてみればそれは

無条件に祝福された

わたしから奪うことのできない幸福の一つだったのだとおもいます

 

だけど

 

そう

 

わたしはいつもちょっとだけ

 

手遅れなんですよね

 

 

 

 

 

離婚したことを後悔して

悲しくて悔しくて

一生懸命その事実から目をそらそうとしていたけど

見ないふりなんてできやしないし

このままでいいじゃないかと最近は思います

 

ときどき思い出してちょっと笑ってみたり

ときどき思い返してちょっとだけ泣いてみたり

 

そういうのって人間らしくていいよね

 

わたしはここ何年かで

ずいぶん人間に近づいてきたとおもいます(自負)

 

それになにより

自分が歩いてきた道をそっと抱きしめてあげたいなって

 

こういう生き方しかできなかった

そんな言い方を好んでいたけど

本当はこういう生き方を貫いてきただけだった

 

たくさんの道から自分の歩きたい道を選び

 

自分で生きてきた

 

今はそう言いたいです

 

 

 

もちろん

いろんなひとの支えあってのわたしの人生です

 

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元旦那さんは今は“いーじすさん”として

わたしのそばにいます

 

罠だらけの毎日をおぼつかなく歩く私を

知らぬ間に守ってくれて

相変わらずゆっくりと手を引いてくれる

 

“別れなきゃよかったね”

 

昨日も二人で笑いあいました

 

“一番最初のデートの時にわこが俺にいちばん最初に訊いてきたこと覚えてる?”

“もちろん。好きな本はなんですか?って訊いたよ”

“俺、普段本は読まないから答えられないって返事したけど、わこ、なんかにこにこして軽くスルーしたよな。あれ、なんだったの?”

“特に意味はない”

“(驚愕)意味ないの?!”

“(笑)”

 

手をつなぐ

 

“いや、ないわけじゃなかかったけどもさ、ただ、私とは正反対だなぁって。この人、本読まないでどうやって生きてきたんかなぁって”

“なんか馬鹿にされてない?俺”

“してないよ、むしろすげぇなって”

“やっぱ馬鹿にしてる・・”

“してないって。そのあとの質問で、映画はあまり観ない、美術館も行かない、音楽は歌詞ではなくメロディー重視、数学と経済学が好きで、趣味はゲーム全般、仕事は機械相手。このひと、私とは全く別の世界を生きてきたんだろうなって、思ったんだよね。正直、付き合ってうまくいくのか不安だった”

“結局離婚したしねww”

“ですよねww”

“でも一つだけ最初のデートで共通点があったよな”

“あったあった”

 

““写真を撮る前に

 その瞬間を楽しむこと””

 

 

だからわたし達はいつも

大事な瞬間を撮り損ねる

 

 

そっと手を放す

 

“ごめんね、いーじすさん”

“ごめんじゃないよ、ありがとうでしょ”

“ありがとう”

 

想い出を残すことが苦手な私たちは

愛がなんだかわからないままお互いの名前を呼ぶ

ちょっとだけイカれてる脳みそに配線をつなげて

残り少ない時間をもう少しだけ一緒にいようと決めたのです

 

 

 

 

 

わこ