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a tiniest hope

ちっぽけな希望の話

 

こんばんは

 

いつの間にか夏が立ったね

 

お元気でしたか?

 

わたしは相変わらずパートに行って家仕事をして

いーじすさんのそばで笑って

それから最近はインスタを楽しんでいます

 

うつくしい写真ばかりだし

なによりいろんなひとの大切にしているものを

そっと見せてもらえるのがうれしいです

 

 

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3人で行った池袋のサンシャインの展望台

 

今日ふいに思い出しました

 

あの頃わたしは思うように食べられなくて

ちょっと二人に気を遣わせてしまったかもしれない

ごめんね

 

でもお兄とチョコ姉さんのあったかさにどんなにか救われたかしれない

あの時手首はひどい状態だったから

 

帰って包帯を巻きなおして

何度も何度も二人の声を頭の中に響かせた

 

「生きてれば笑えることもたくさんあるから」

 

二人とも口をそろえて言ったんだよ

 

わたしはそれを信じることを選びました

 

そして結果的にそれは正しかった

 

 

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同じように池袋で初めて顔を合わせた友人がいます

 

もう何年前になるかな

母の介護に少しずつ余裕が出てきた頃

 

アメブロで知り合った

わたしよりも10も若くてうつくしい女性と

リアルで会ってお話しました

 

同じように摂食障害で悩んでいて

ほかにも色々な鎖につながれていた

 

話の終わりに

彼女がこっそりカバンから出したのはチロルチョコレート

 

この一粒

 

この一粒をわたし達は徹底的に拒んで

 

この一粒をわたし達は身体の底から求めている

 

“やよちゃんとなら食べられると思って”

 

普段はわたしも彼女もチョコなんて怖くて食べれないけれど

 

不思議だね

 

わたし達はお互い1粒ずつ口に入れた

 

“甘いね”

“うん、甘い”

 

でも

 

““おいしいね””

 

ねぇ

あの時の貴女の泣きそうな笑顔を忘れられないのよ

 

 

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わたし達は力がないよ

しょうがないよ女だもん

 

男に組み敷かれたらひとたまりもないし

月の満ち欠けに左右されて

潮の満ち引きにぶん殴られる

 

だけど

 

女だからこそ

信じることをくちびるで選ぶことができる

 

やさしさを

ぬくもりを

未来を

いのちを

 

指先にたやすく触れられるのは

やわらかい花びらだけだよ

 

 

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「さようなら」王子さまは言った

「さようなら」キツネが言った

「じゃあ秘密を教えるよ

 とてもかんたんなことだ

 ものごとはね、心で見なくてはよく見えない

 いちばんたいせつなことは 目に見えない」

「いちばんたいせつなことは 目に見えない」

忘れないでいるために、王子さまは繰り返した

「きみのバラをかけがえのないものにしたのは

 きみがバラのために費やした時間だったんだ」

「ぼくがバラのために費やした時間…」

忘れないでいるために、王子さまは繰り返した

「人間たちはこういう真理を忘れてしまった」

キツネは言った

「でもきみは忘れちゃいけない

 きみはなつかせたもの、絆を結んだものには

 永遠に責任を持つんだ

 きみは きみのバラに責任がある…」

「ぼくは ぼくのバラに責任がある…」

忘れないでいるために、王子さまは繰り返した

  

(『星の王子さま』サン=テグジュペリ)

 

 

 

わたしは死ぬまでここにいるから

あなたの懐かしい場所として

 

わたしは死んでもここにいるから

あなたがいつでも帰ってこられる世界として

 

 

 

 

わこ