ひときわ美しいのは、こぼれ落ちる光を拾う花びらの色。
“光の動きは移りゆく時間の現れでもある”
まさに。
野性味あふれる花姿は、牡丹の清楚さを少し外れてどこか飄々とした風情。
この、“私は私”っていう開きなおった美しさが好き。
白い牡丹が思いのほか綺麗でほれぼれ。
純白の光。
死に向かいまっすぐ生きる潔い美。
自決するように朽ち果てて、鮮やかに残るもの。
花にはきっと、永遠が潜んでいます。
私も同じ。
だけど、
その放り出したようなまんまるを
どうしようもなく愛してしまうのは、
私の中の夜空が
淋しいからでしょうか。
“欠けていってるから、月。
大丈夫ですよ”