こどものくに ひまわり版 1990.5月号
『ぼくのはな さいたけど…』
山崎陽子 作
末崎茂樹 絵
すずき出版
おかあさんの誕生日に花束をプレゼントしようと、こぐまのトトは森の秘密の場所に花の種を蒔き、せっせと世話をしていました。
蕾が膨らんで、やっと咲いたと思ったら、あれ?花が減ってる?
次の日もやっぱり減ってる。
犯人を捕まえようと待ち伏せしてたら、花泥棒は小さなモグラの女の子。病気のおかあさんを元気付けようとして、毎日花を1本ずつ摘んでいたんだって。
ちょっと切ない、でも最後は事情を知ったおかあさんが、
「あなたのお花でふたりのおかあさんが喜んだのよ。とっても嬉しいわ」
と言ってくれて、ジーンとくるお話でした。
ちゃんと下読みしてから読み聞かせをしたのに、最後の数ページは泣けそうになって困りました(^o^;
読み始めはざわついていた子ども達も次第にお話の中に引き込まれて、じーっと絵本を見つめて聞き入ってくれました。
折しも母の日の前。日常保育の時間にはおかあさんへのプレゼント作りをしている子ども達。
泣けそうになった照れ隠しに、そちらへ話題を振って、園から持ち帰ったら、母の日までおかあさんに見つからないようにどこかに隠さないとね、なんて話をしました。
「絵本の間に挟むよ」
「電車の形のおもちゃ箱の中に隠す!」
「お庭の濡れたり汚れたりしない秘密の場所にする」
等々、みんな真剣に考えて、しばらくその話題で盛り上がりました。



