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雲と空

ことばと風景 - そして ― 私

 

  ずぶぬれて犬と少女が石段を

  かけ登りくる 7月まひる

 

   突然の雷鳴

   とつぜんの雨

 

    わたしの前を通過した 時間

    時間のなかを通過した 風景

 

   めまいの刻のように

   夢の残影が

   わたしを拉致しようと

 

   しかし

   取り残されて わたしは

   なおも

   恍惚としている