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雲と空

ことばと風景 - そして ― 私

 

 散りはてのイチョウの裸樹おんおんと

 大声で哭く 空へ向かって

 

   イチョウの哭声が

   晩秋の空へ昇る

 

   幹はかすかに

   ふるえている いや

   身じろいでいる

 

   やってくる冬が

   厳しいと

   知っている

  

   ひたすら耐え

   覚悟をかためる

 

   春が来るのを 待つ