あの春楡は | 雲と空

雲と空

ことばと風景 - そして ― 私

 

 振りかえる景色のなかで 今もなお

 あの春楡は落葉していむ

 

  佇んでいる 時

  思い出している 時

  

  さりげなく 現れる

  忘れたはずの 風景

 

  そこに顕つ人影は ない

  ただ雲が空が ある

  感情は 凪いでいる

 

  悲哀は純化された

 

  ひたぶるに落下する葉

  あの春楡よ、、、