立ち去る背 さりげなく立ち去っていくひとの背に 打算の影が現れている 「いずれまた ご縁があれば」 そう言って 去った ここに居ても益はない と、 深々と頭を下げて 早々に引き上げていった 招きはしなかったのに やって来たひとは 礼儀正しく笑顔だったが もう再びは やって来ない 窓を開けて残り香を消した