かつて空に かつて空に王在りしかなゆく雲が名残りのように軍列を組む 地下鉄を上がると まぶしい 秋の陽光 用事は、またでいい 川まで歩こう 葦原をぬけていく 背よりも高い葦に囲まれる 葦の群れの歌声 空を見上げる 雲が、 軍列を組もうとしている 不在の王 よ