神奈川のセンターから

大部屋が消えて

塩素と安いフードの糞尿が混ざった


収容犬たちの独特な匂いを嗅ぐ事が

神奈川では無くなり

茨城センターに来ると

その懐かしい匂いを犬たちから感じます。


昔から来たばかりの犬たちに

私たちはセンターの匂いと言っていました。

引き出し時は選別や色々神経使うので

変な汗をかき自分の汗や

身体についた犬たちの糞尿やゲロの匂いとそのセンターの匂いが混ざり

引き出し出来た時に感じるその匂いを

車内ではなんとも心地良く感じるものです。

これこそ、その命が手元にいる証の匂い。


捕獲でもそう。

暴れる犬にこちらが失敗して

噛まれてもそれはキャッチできた証。

血や肛門線の混ざる匂いは

なんとも心地良い匂いなのです。


年末にどうしても行きたく

センター大部屋は

この子だけでは見た目変わりませんし

残されて年越しするこの子達、

職員さんにとっても

私が年末年始何をこの子達に思おうが

雀の涙変わりませんが


自分達人間が撒いた種により

この子達がここに今も今日も明日も

いる事をこの身体で感じることができ

よかったです。


そして、わずか一つの命であっても

この子と出会えた事を大切にし

この子を守りたいと思います。


#茨城県動物指導センター 

#茨城県小美玉紫高野犬

#2022年暮れ 

#kanagawadogprotection