私が12年間活動して来た神奈川県では
センター登録ボランティアへの県からの指導により
無駄に命を増やさないと言うキャッチフレーズの元
必ず譲渡前やリハビリ期間の中で避妊去勢を行なってからでは譲渡してはいけないとの約束事があり
それを破るとボランティアの登録を無くされてしまいセンターから犬達を引き出す事ができなくなってしまいます。

収容頭数が減った現在ではセンター内でも
妊娠の可能性がある犬や他の収容犬達の
避妊去勢の手術を率先して行なっています。

私が知る限り茨城県のセンターも
センター登録ボランティア団体、個人様も
同じように行っています。

ま、ここまでは決まりの話ですが

本来、今日、明日の命達と格闘し
救えなかった子達の顔が浮かび悔しさ、無念さで
活動を行なって来た、行なっているまともなセンター登録ボランティアは
決まりが例え無かったとしても

妊娠した犬の子犬を産ませるなんてのんきな
気持ちは心に浮かんでくるはずが無く
選択には無く
勿論
妊娠の可能性がある犬を譲渡するなんて
あり得ないびっくりする事も無いのです。

その分、現在明日処分される犬達を救う事に
精一杯だからです。

震災福島でも神奈川県でも過去にそんな話は
お付き合いのある私の周りでは聞いた事がありません。

収容頭数が多い西より母体が殺処分を運良く逃れ
関東に空輸され
譲渡先から脱走し脱走中に街中で出産し
確保されると言う事も実際に起きています。

結果、その手を差し伸べて下さった
ただただ優しい里親様は心に傷を一生持って生きて行く事になりました。
これは幸せになった事になっているでしょうか。

西の収容が多い県のセンター職員様
いかがお考えでしょうか?


さて、茨城どんぐりこのお母さん
地元の方が一か月前位に交尾を複数目撃しています。

微妙におっぱいも張って来ていてお腹も気持ち
大きい気がします。

きっと産まれてくる子供はどんぐりこの様にかわいい子が産まれて来る事でしょう。

一ミリだけ産ませてあげたいと思ってしまった
私には
昔よりも余裕があると言う事でしょう。

その時点でセンター登録ボランティアとして
命の最前線から離脱していると言う事でしょう。

昔なら一ミリも頭にそんな思いが
かすめる事もありませんでした。

金曜日手術の予約をとりました。

ごめんね。頑張るから。

この頭に浮かぶ言葉は
誰に言っているのでしょう。