三本足の竜、上の親父の所へ。
厚木の猟犬多頭飼育崩壊後に
沢山のそこの犬達の面倒を見て
その後のセンターへの猟犬の流れを見て
過去のセンター収容の系統を振り返り
その見た事も無く会った事も無いどうしようも無い死んだ親父の事を勿論良くは思えないでいました。
ですが厚木の犬達と深い関係になっていくほど、犬達と接するたびにその親父の事を不思議に考える様になりました。

見てるかな?とか
今上で何を思っているかな?とかを
ぼんやり考える事が多かった気がします。
そんなその親父は竜を特に大事にしていたと言う話を遺族のご家族に聞いた事がありました。

2017年に親父が犬舎で死に
その後センターへ移動収容されて
その年の11月にKDPに竜は来ました。
今までも数回過去の犬達であった出来事なのですが、竜を連れて来た日、竜から
心地よいお線香の香りがしたのを覚えています。

その一年半後に皮膚癌が見つかり
一年半元気に最後の一週間前まで竜は立派に三本足で走り歩き食べ
昨日親父の所へ登って行きました。
最後まで優しく強い犬で
立派に生き抜きました。
竜、元いたお前が本当のいる場所に帰りなさい。
今頃竜は何を親父と喋っている事でしょうか。
二人とも安らかに。
竜には親父がいるからもしかしたらもう会う事は無いかもしれないけど、またな!良い犬だったよ。