10年間山の中で犬の用事以外下界に降りられませんでした。
勿論、海も遊びも自分の為に使う時間も何一つしませんでした。
その中の丸四年は近くのコンビニに行くのが精一杯の許された時間でした。
銀行にも医者にも行けませんでした。
トイレも自由に行けませんでした。
ご飯も食べる時間がありませんでした。

よく思いました、自由なはずなのに
監禁、逮捕拘束されている様な毎日だなと。 

頭数が130頭から徐々に少なくなるにつれて
出かけられる距離が伸びて行きました。

丸四年振りにホームセンターに行った時は
普通の事なのに罪悪感を覚えました。

帰りに何も1日食べて無かったので
吉野家で牛丼を食べたら罪悪感を感じてしまいました。

自分が楽をしている様な気持ちになるからです。

こんな時間があるならば、
犬達をもっと救えるのでは無いかと
心が勝手に感じてしまうのです。
病気です。

応援して下さっている皆様、
支援者の皆様には勿論申し訳無いなとか
悪いなとか沢山思いましたが

この活動は毎日24時間、365日ですし
応援して下さっている皆様に隠して
遊ぶ事は逆に失礼だと思い、
いや、思おうと思い
素直にばらしました。

実は去年も二回ほど海に入りました。
ですから10年振りのサーフィンでした。

神奈川が落ち着くまで海は入らないと決めていました。

まるで犬達は波の様だと思い生活していました。
犬達も波も同じ犬、波は無いからです。
俺は陸で波乗りしてるんだよと
自分に言い聞かせて来ました。

そして10年かかって
心が自分をやっと許し海に入ろうと思え
海に入れました。

抜く時抜いてまた犬達共々明日から
突っ走って行きたいと思います。

皆様に犬達と共に進める環境を頂けています事、本当に感謝しています。
ありがとうございます!

KDP菊池英隆