神奈川県と比較してみると大体25年前くらいの

状態にもかかわらずとても素晴らしい業務をこなしている茨城県。

収容頭数から考えセンターは全て含み物凄い好成績な数字です。

 

以下、詳しく。

https://sippo.asahi.com/article/12485970

 

印象では

 

100頭以上いる壮絶な凄まじい環境の中

前向きに明るく業務をこなし

 

出来る限りの犬達の事故防止の振り分け、

個体の性格、状態の把握管理が

 

やれる限り、できる限り行き届いている

 

職員さんも、入札業者さんにも犬達に向かい

意気込みを感じ、

 

その、壮絶な場所は死んでいなく

見えない小さな希望に向かっていく秘めた思いが感じられる場所に

 

今まで11年間神奈川のセンターを見てきた私は

 

そう感じました。

 

無駄が無いんですよね、

しかも明るく、未来を見ている感じ。

うまく言えませんが。

 

収容頭数が100頭超えはありえない、

異常な事です。

凄い事なんです。

普通やらないのです。

これほどセンターに抱えないのです。

当時殺処分のあった頃の神奈川は40頭超えると処分の目安とし

選別していました。

その決めたキャパの数字を引き上げる事が

どれだけ行政では難しいか。

 

収容頭数から考え

譲渡数の多さ、殺処分数の少なさ、

 

センター収容房に100頭以上犬を置く事の

難しさ、大変さ、世間体も、それは生かすための努力の現れ、

 

この状態で事故が起こらないのはありえないし、

あって当然だし

よく、個体の把握、振り分けによってここまで事故を少なく

 

生かしてくれている事、

本当にプロフェッショナルな業務をこなしてくれていることに

感謝です。

 

一つだけ、

現場で気が付かなく、お伝え出来なかったことがあります。

これはとっても重要。

 

茨城は、多頭を抱える全国のセンターも、KDPの様な施設もそうですが、

一番、常に気を使っているのが伝染病、パルボです。

犬舎は常に漂白剤の匂いが入り交り

こまめに排泄物の処理を漂白剤入りの水で流し清潔に保っています。

これはどのセンターでも一緒。

 

これが本当に盲点で、気を付けなければいけないところ。

犬舎の奥や端っこでうずくまり、他犬や人なれしていない犬達の塊や

犬を写真でもわかる事でしょう。

この子たちは、気が付かないですがご飯や、お水にありついていない事が

あります。

そう、濡れた床の水を動かずに舐めて水分をとっているのです。

その水には漂白剤が混じっていて長い収容の過程で

毒素から腎機能が低下していきます。

気が付いた時には手遅れで

センターではその個体の異常に気が付くのは不可能。

 

昨日まで普通だったのに今朝出勤してきたら外傷無く喧嘩ではなく

亡くなっていたと言う事がセンターではあるのですが

これが関係してるのではないかと思います。

 

犬舎の四隅や動かない子たちの中央や、隅にブリキ製のバケツに給水してあげる事が

重要です。

動かない子たちが自分たちの安全地帯で飲めるようにしてあげると言う事です。

 

これは本当に重要です。

ブルーのプラのバケツは犬達が噛むと噛み心地が良く好きだから

ブリキで。

今度、職員さんに伝えてみます。

 

それましたが、

神奈川と茨城しか知らないですけど

中々収容頭数が多い他県にはこれはできない、無理ではないでしょうか。

 

当時の同じくらいの収容頭数があったころの神奈川では

勿論、時代も違いますが

この数字は出せていなかったです。

 

ですが、地域性は時代がまだ違います。

 

ピラミッドの頂点、正三角形部分だけが意識が高いところで動いていて

この数字が出せているだけで

 

まだまだそのピラミッドの下は

とっても遅れていてついてきていない、

ついていかれていないのが

 

今の現状でしょう。

 

神奈川県はピラミッドの底辺の二センチほどが

まだ色が異なり

また、その二センチの溝が埋まる事は無いでしょう。

飼育困難、病気、事故、逮捕、孤独死、

突然ホクロの様に浮き出てきた、明るみに出てきた多頭飼育崩壊、

猟犬、これらの放棄、収容は無くなる事は難しい。

それが二センチの異なる色。

 

ボランティア登録の講習で

 

ボランティアが引き出した犬の避妊去勢手術の

手術券と言う制度、予算があり

 

ほぼ全額負担をして下さるらしいです。

 

その予算を

 

この出口の犬達に当てるのではなく、

 

収容される前の入口、蛇口の犬達に使ってくれれば

 

いいのにー。と思わず言ったところ

ですよねー、と両者少しだけ笑いが出る場面がありました。

 

そう、

 

良くするにはこれだけなんです。

 

収容頭数を減らす事。

 

これだけしかないのです。

 

収容頭数が減れば、生かして置ける時間も増えるし

 

今、現状で出来なかった

保護後の質も上げる事が出来るのです。

 

昔、この広い神奈川県で収容施設が一か所しかないから

殺処分せざるを得ない犬達が多くなるので

 

施設をもう一個か二個増やしたら犬達がばらけ

 

一つに多頭溜まらないから殺処分しなくて済むじゃん

なんて思い、言ったこともありますが

 

それは一時的な解決にしかならず

 

あった方が良いに越したことありませんが

神奈川も茨城も広いから

 

内面からの努力、改善とはいかない事で

またまたそれに甘えているとすぐに頭打ちとなることでしょう。

 

皆様も、茨城県も

その入口活動を行っている方を応援してほしいです。

 

その方の話題も少し出ました。感謝です。

 

私は、茨城で本当に信念を持ち活動している

その方も、キャピンさんも本当に応援しています。

 

ここには、あそこには、

 

田形さんの気持ちも宿っています。

 

キャピンさんの大変さ、しんどさはこれからです。

 

ここからが勝負で、頭数が増えて行くからこそ、

沢山の、犬たち以外の問題も出てきて、

 

保護後の質が求められ、

 

ご時世、逆風にやられないように質を高めていく

必要が、求められてきます。

 

何か、私にお手伝いできることはあるでしょうか。

ご迷惑でなければ。

 

私にお手伝いできることと言ったら

多頭の犬達のいる場所の掃除から始まる

お世話、ご飯、お散歩の効率の良い早いさばき方でしょうか。

 

少ない人数で多頭をお世話するのには方法があります。

犬の置き方、寝かし方、しまい方、お散歩の振り分け、

お散歩前の犬の出し方、いかに正確に清潔に掃除の時間を短縮するか、

一番、他のやらなければいけない事に時間を割いてくるのが掃除。

多ければ多いほど、一日中、常に排泄物との向き合いが現場。

 

簡単に言いますと、

絶対に大切でこれで始まり、終わると言う事が

掃除、ご飯、お散歩。

 

この三つが基本な事。

 

そして、大切な事、無くてはダメで、特に保護後の犬達との信頼関係を作るのは

ご飯でもなく、言葉でもなく、お散歩です。

同じ空気、風を共有し共に息をして、互いの鼓動を感じ、

同じとき、汗をかき共有する共同作業。

 

ずれてしまいましたが、

この三つを効率よく無駄なくこなすことができれば、

その浮いた時間をケアに使えます。

今まで、掃除が終わっていなく焦っていた時間にゆっくりとブラッシングなんて

できるし、病気の子のケアの時間に回せるし、人と、時間を取られる病院の送迎にも時間を回せます。

今までは、週に三回お世話しに来ないと足りなく

無理だったボランティアさんも、週二回で良くなったり

夕方までかかっていた時間が、昼過ぎで終われば交代できるし

他の事に時間を使う事もできますし、余裕をもってシフトを組め、余裕が出来て活動もながく続きます。

 

さて、

 

また、茨城の犬達は神奈川県の犬達と見た目、種類が全然違く

 

緊張と、新鮮さが入り交りました。

 

緊張は、当時初めてセンターに行った時の様。

 

怖さと、緊張です。

 

大部屋、犬舎隅っこから動こうとしない

 

輪っかをかけると

嫌がり、あばれ、うんちを漏らしてしまう様な

人なれしていない、引き出し辛いだろう

野犬の子たち二頭を引き出してきました。

 

一重に見える野犬母犬、

 

大きい体のまだ成長途中とみられるガングロの男の子。

 

ひとえさん

ビックボブ。

 

まだお散歩もできませんが

 

少しずつ慣らして

 

昨日は見ていないすきに

やっとお薬、駆虫入りのご飯を食べてくれました。

 

かわいい。

 

二頭出しても

全く犬舎は減った気がしなかった

昔の様な懐かしい感じの引き出し。

 

でも、きっとこの二頭の命は救えたはずです。

ただ、これも昔と同じ

残してきた子たちとはもう二度と会える保証はありません。

 

役割から神奈川では長い事

噛み犬、喧嘩犬、猟犬を引き出してきましたが

 

茨城では

野犬、雑種犬、人なれしていなく、

比較的他のボランティアさんや職員さんが扱いにくい

出しずらい犬達の

引き出しとなりそうです。

 

今までの神奈川県からの引き出す犬と比べたら

はるかに楽で、簡単で疲れなく、体力がいらなく

精神が擦り減らない犬達です。

 

KDPの様に多頭な場所で一番大変な犬達は

猟犬なんですよ。

今まで言った事なかったけど。

 

良い意味、前向きな意味で、来たばかりの右も左もわかっていない

うるさく色々と面倒くさい猟犬一頭は

人なれしていない野犬やごく普通の雑種一頭の五頭分、五倍大変。

犬と、犬とは異なる動物と言ったところ。

 

誤解のないように。

最初は大変ですが、基本、みんな人にとっても忠実。

猟犬は理解できればとっても良いパートナー。

 

 

飯沼先生、支援者の皆様、

 

救う事の出来る環境をくださり

 

この子たちとの気持ちの宝物を与えてくださいまして

誠にありがとうございます。

 

そして本当の意味で

 

この子たち、全国のセンターの犬達を受け入れて下さる、

救ってくださっている全国のご家族の皆様、

 

彼らを救ってくださってありがとうございます。