普段からとても一生懸命に頑張っていらっしゃる
お付き合いのある団体様経由で
南のセンターから野犬だった子一頭
飼い犬だった子一頭が入山しました。



困ったものですね、
二頭をKDPに入れ二人をチェックしていると
沢山の事がわかってきました。

短毛の一頭は推定8〜10歳位かな?
もう少し実際は若いかも。

何度もの出産経験があり歯もボロボロ
話によると子犬二頭と一緒にセンターに放棄された
らしく
きっと産むたびにこの母犬の子供達は
センターや他の方法でこれまで淘汰されて来た事が
想像できます。



長毛の野犬の子はKDPに入れるまで2、3歳の男の子だと
思っていましたが

驚いたことに推定一歳から二歳弱
一度では無い出産経験がある女の子でした。
勿論、リードをつけてのお散歩もまだできません。











昔の神奈川県もそう。

ある地域にこのような野犬や
このような飼い方をされて来た犬たちの同じ血統が
定期的にセンターに収容されて来て
それが数年続き
それが一つでは無く数個や数十個あり
したがってセンターの収容頭数は常に一杯。
まさしく殺処分が多い県の典型的な現れ。

この二頭を見て思ったことは
よかった。
センターに収容されて。
この一言です。

共に出産経験があるメス犬。

少なくとも今後センターへ収容されて来るであろう
まだ見えない命、子犬たちの数年分の頭数、

数ある、いる
このような飼育の仕方をしている人、

この様な人に飼育をされてきた犬、
野犬のほんの二頭が淘汰され

来年、再来年のセンターへの収容頭数が
スズメの涙ほど減る事ができた事が
一番嬉しい事です。

神奈川県では過去にセンターも問題視して指導して来た
一年に一度は飼い犬に子供を産ませてしまい
その子供達が定期的にセンターへ収容されると言う

場所が地域ごとに数個あり
その血統が数年にわたり
センターへ収容されると言うことが
沢山あり
定期的に同系統の犬たちをセンターで時期をずらして
見かけると言う事が起こっていました。

川沿いに住んでいた野犬達も今ではいなくなり

このような飼育者も最後はセンター指導のもと
母体、子供含めセンター放棄に応じて

その場所から定期的にセンターへ犬が収容されることが
無くなっていきました。

 

そう、元が淘汰され消えゆく不幸な犬達、

辛いいたちごっこの保護が終わったのです。

 

悪い猟犬多頭飼育の崩壊後

センターへのその犬舎の同系統の犬達の収容がストップするのも

同じことです。

 

崩壊が起こると大変で辛いですが

未来は明るいのです。

殺処分が多い県で明日殺処分の命を救えた。

これは勿論ありがたい事ですし
とても嬉しい事なのですが

個体と向き合い接している時は
勿論それだけで嬉しいのですが

それ以外は笑えません。

蛇口を閉めなければ
なんらかの方法で元が淘汰されていかなければ
このようなことはこれからも続き

いたちごっこの辛い保護、
明日消える無念な犬たちは続きます。

今回ご縁でKDPに来た犬たちは
迎え入れられて、救う事ができて本当に
嬉しいです。

ですが私は
この二頭を見て触り理解できた時
顔から笑顔が消えました。

殺処分手前の犬たちを救えてよかった

終わって良い問題では無いのです。

明日の命と並行してやらなければいけない事は
センターへの収容頭数を減らす事。

これは明日の命と同等に大事で
まだ見ぬ沢山の命を救う事に繋がります。

 

実は今回の保護には私なりの理由がありました。

直接お話を投げかけて下さったのはお付き合いのある同県の団体様。

 

ですが実際に南には保護主様がいらっしゃいます。

その方は実は数年前にKDPへいらっしゃって

強く私にご自分の県の明日消えゆく命の保護、受け入れを私に訴えておりました。

 

当時私は神奈川のセンターに待たせている沢山の犬達もいて

灯台下暗しですし、

 

一番は、

自分が過去にやってきたいたちごっこの辛い保護をその方は

目に見えてやっている、やろうとしている事を

 

自分の失敗、経験談から上記の事を強い口調で力説し

 

救いの手を出さなかった。

出せなかったという過去がありました。

 

そのようないきさつがあり時期が来て

今回の経緯になったのです。

 

これが私の中での今回の保護の理由。

 

明日消えゆく犬の命に県は関係ない。

勿論理由なんて関係ない。

 

ですが人には人の役割があり

日本全国の不幸な犬達を自分が全て救うなんてことはできません。

 

各自自分の住む街の足元を固める事が一番大事で筋が通っています。

ですが自分の住む街の足元を固める事だって簡単には出来やしない。


お世話になった皆様ありがとうございました。