OCTで緑内障眼を撮影する場合、対象は視神経乳頭と中心窩を含む黄斑となる。

 

 それぞれの部位で神経線維層の厚さを解析する。厚さを測る目的の主なものは

 

1) 緑内障かどうかの診断

  (神経線維層が薄いと良くない)

2) 菲薄した部分と視野欠損部分との適応性

  (これは1と関係してるけど)

3) 定期的に測って進行度を判断する

 

の3つがある。

 それから、乳頭部では神経線維層の厚さの他に大きさや形状も見る。

 

 OCTは患者にとって検査の負担が小さく再現性も高いので有用であるが、現時点では視野とOCTの進行結果が一致しない。なので両方見ていくしかないようです。

 

 以下、細かい話。

 

 乳頭周囲の網膜では表層の網膜神経線維層 RNFL (Retinal Nerve Fiber Layer)の厚みを解析して網膜神経線維層欠損 NFLD (Nerve Fiber Layer Defect)を検出する。さらに乳頭径やリムや陥凹なども調べる。

 

 網膜の事を英語で retina と言います。retinal は形容詞。よく出てくるので覚えておくと良いです。

 

 神経節細胞の障害が緑内障の視野障害部分と対応するので本当は神経節細胞の状態を見たいらしい。

 が、実際のところこの部位は観測するのが大変らしいが、黄斑部では、神経節細胞層が他の部分と比べて厚いので(理由は錐体細胞など視細胞が沢山あるから) 神経節細胞層(GCL)の厚みも測れはする。とはいうものの、それでも内網状層(IPL)との境界が曖昧気味となり精度が落ちるので、神経節細胞層と内網状層とを合わせた厚み(GCL+IPL)、さらにはRNFLと合わせたRNFL+GCL+IPL(合わせてGCCと呼ばれる事が多い)の厚みが解析対象になる。

 

 OCTの結果を貰うと、RNFLやGCCなどの厚さが数値や色分けで表現したものが書いてあります。

 赤や緑で塗られた円グラフみたいなものや波線みたいなグラフがそれです。