1.問題文
芳香族化合物 A は炭素・水素・酸素からなり,ベンゼン環に2つの置換基が結合している。
2.解法のポイント & 雑学トーク
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燃焼による質量分析:
221 mgのAを燃焼 → CO₂ 572 mg, H₂O 117 mg。
CO₂とH₂Oから炭素・水素の元素量を求め、残りから酸素の量も推定できます! -
FeCl₃試験が陽性 → フェノール性OH基あり。
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ヨードホルム反応 (NaOH+I₂加熱) → 黄色沈殿 → メチルケトン(‐COCH₃)またはエチルアルコールの構造がある と推定されます。
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塩素置換数:ベンゼンの水素1つ置換で2種類 → 置換基が対称的配置とは限らず、置換基どうしの位置関係がポイント!
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雑学コーナー💡
フェノール性とメチルケトンが両立する化合物、あれ…もしかして「アセトフェノン誘導体」かな?香りがよく、実は香料や薬にも使われています!
3.解説動画のご紹介
以下の動画で、A~Dの構造決定やリアクションチェックの解説があります👇
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動画タイトル:【高校化学】【二置換体の構造異性体】芳香族化合物 Aは炭素, 水素、酸素からなり,ベンゼン環に2つの置換基が結合している。 化合物Aのベンゼン環の水素原子のうち1つを塩素原子で置き換えた化合物は2種…
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チャンネル名:理数個別チャンネル
4.まとめコメント
最後に・・・
おつかれさまでした!今回のAは“フェノール+メチルケトン”のアセトフェノン系、つまりパラ‑メトキシアセトフェノンみたいな構造が妥当そうですね😊
フェノール試験やヨードホルム反応、酸化で得られるカルボン酸など、定番の有機反応が盛りだくさんで、まるで化学の“宝探し”でした!
次回も化学実験みたいにワクワクしながら解いていきましょう!それではまた!