☢️ 放射線の進路とフレミングの左手の法則での説明

真空中において、放射線源から鉛直上向きに放射線を発射し、磁場をかけた空間にその放射線が入ると、ローレンツ力の影響で荷電粒子は進路を曲げます。

このとき、力の向きはフレミングの左手の法則で決まります:

  • 親指:力(進路が曲がる方向)

  • 人差し指:磁場の方向(N→S)

  • 中指:電流(粒子の進む方向=正の電荷の進行方向)

※負の電荷の粒子(β線)には「電流の向きを逆に」して適用する。


🔎 放射線ごとの進路(鉛直上向きに出た場合)

(1) α線(⁴₂He²⁺)【正の電荷】

  • 進行方向:上(鉛直上向き)

  • 磁場:右

  • 中指:上、人差し指:右として、親指:奥

➡ 奥向きに曲がる

(2) β線(⁰₋₁e⁻)【負の電荷】

  • 進行方向:上(鉛直上向き)だが・・・

  • 負の電荷なので、進行方向を下に置き換えてフレミングの左手を適用

  • 中指:下、人差し指:右 → 親指:手前

➡ 手前向きに曲がる

(3) γ線(電磁波)

  • 電荷なし → ローレンツ力を受けない
    まっすぐ直進


🎥 解説動画のご紹介

タイトル:【高校物理】【磁場中での放射線の進路】図のように、真空中に放射線源と磁石を配置した。次の(1)~(3)の放射線が、放射線源から鉛直上向きに飛び出したとすると、どのような進路となるか。図の(a)~(c…
チャンネル名:理数個別チャンネル
動画URLhttps://youtu.be/b5cLDTU5htI

動画では、磁場中での放射線の曲がり方を、実際の動きと図を使ってわかりやすく説明しています!


🌟 最後に…

今回は「放射線と磁場の関係」にスポットを当てました。
フレミングの左手の法則を使えば、どっちに曲がるか一発で分かる!
この法則は中学理科にも、高校物理にも、共通テストにも登場する“必須ネタ”です。

これで放射線の進路は完璧ですね!