こんにちは。
やっとお届け出来ました！
あれ、を。
読者登録１００人を記念したプレゼント企画。
そのお洋服コースの商品、
セミオーダーのスカートが完成しました。
プレゼント企画のセミオーダースカート
今回、セミオーダーという形式での製作で
私自身が以前からやってみたかったことの１つでした。
お客様と、お話しながら
お客様の身体にも心にも合うお洋服を仕立てたい。
まだまだ、セミオーダーに対応できるだけの力は足りていない
とわかってはいるけれど
ちょうどプレゼント企画をやろうと思い立った時
この機会を利用して、今の自分の力なりのセミオーダーにチャレンジしたい、
そう思いました。
ちょうど当選者様が、長く交流してきた方だったので
お洋服の好みや生活環境など、ブログを通じて感じていられたことが
製作の上で、本当に助けになりました。
※製作の経過詳細は、こちら(★)
何度かのやりとりの上、私が当初イメージしたのは
合わせるものを選ばず、
きれいめにもカジュアルにも、着て頂けるようなデニムスカート。
着丈・ウエストサイズをご指定頂いて
ウエスト処理の方法など、部分的なデザインも選んで頂きました。
光栄なことに、あとはお任せして下さるということで
そこからはやりとりしたことを元に、デザインを絞っていきました。
生地の素材特性をよく見てみると
薄手でカジュアルな雰囲気だったので、
ギャザーはやめて、
タックスカートを作ることにしました。
当選者様は、私とほぼ同年代なので
デニムといっても、
デザインまでカジュアルダウンしてしまうと
スカートだけが、
”ヤング”
(今、言わないか＾＾；)
若く(笑) なってしまいそうだったので
少しエレガントさも感じるデザインにしたいと思いました。
また、タックはタックでも
入れ方や幅・長さで、ボリューム量や印象が変わる為
当選者様の体型を生かすようなデザインを考えていきました。
当選者様は、大変スリムでスタイルがいいので
少しボリュームがあってもいいかな・・と思い
ひらひらはしないけれど
履いた時、腰周りはタイトで裾に向かってボリュームが出るタック
をイメージして、幅と長さを決めました。
文章で書くと、こんなに容易ですが(笑)
相手の人物像や好み、生活環境をデザインに反映させていく
この作業が
製作中、一番難しかったです。
多分、１ヶ月くらいは
あーでもない、こーでもない、の繰り返しだったと思います。
そして、このスカートのポイントはもう１つ
裏地、です。
デニムが薄手でほんの少し透け感があったので
１枚で履いて頂けるように裏地をつけました。
デニムスカートだけ見ると、シンプルなのですが
表地をめくって頂くと、レース地の裏地が見えます。
普段は見えないけれど
どこかに華やかさや心ときめく箇所がある
それも、大人の女性のワードローブの要素かな・・
自分もまだまだ模索中の、
年齢を重ねながら着ていけるお洋服。
そんな、自分の想いも重ねながら
製作していきました。
使用したのは、タッセルレースですが
まぁ～、縫いにくかったこと！(＾_＾；)
ミシン糸がレース地の糸にあまりに馴染み過ぎて
ほどきたくても縫い目が見えない(笑)
リッパー使う時、怖かった～。
糸が生地に、馴染むを通り越して一体化してました(笑)
そして、コーディネート。
ここでは、あくまで私の手持ち服でのコーディネートになってしまいますが
シンプルなスカートなので、合わせるものも選ばなくて良さそうです。
デニムがライトブルーなので
濃い色を持ってきて締めるといい感じですね。
私は、ネイビーのタイブラウスを合わせてみました。
タイは、リボンには結ばず
敢えてネクタイのように垂らしています。
私は、もう今後は
胸の中心にリボンは、ちょっとマズい気がして・・(笑)
タイにする方が、キリッと見えませんか(＾_＾)？
カットソー：きなり×ネイビーのボーダーカットソー(★)
カジュアルに着るなら
こんなふうに、ボーダーカットソーなどに合わせても。
これだと、上下ハンドメイドになっちゃうけど(笑)
こんな時、スカートのタックが
幼くならないように助けてくれると思います。
あとは、丈でイメージ調整してもいいと思います。
流行のミモレ丈にして、敢えて長めに着るとか。
自分の今現在のおしゃれとして考えるなら
やっぱりアクセサリーが要るな～って思います。
ゴールドの太めのバングルとか、グラディエーターサンダルとか
ちょっとパンチの効いた小物を投入すると、バランスがまとまりそうです。
製作の点から振り返ると
シンプルなものほど、あの、”モッサリ”に傾きやすいので
ハンドメイドする場合も難しいな～と思いました。
途中で、何度も
「本当に、これで大丈夫なんだろうか・・？」
と、具合が悪くなるほど考え込んだり(笑)
仕立て自体は、そんなに難しいスカートではないし
誰でも縫えるスカートだと思いますが
ちょっとしたラインやボリュームのバランスが難しい。
そのバランスが違うと、
容易に縫えるけれど「履かない」ものが出来ちゃうかな、という感じです。
私は、このスカートをデザインから起こして
納得するラインで仕上げるまで、約３ヶ月かかりました。
スカートなんて
きっと手の早い方なら、２～３時間くらいで縫えてしまうかもしれません。
けれど、私は
自分のペースを崩すことなく突き進みました。
”タックなんて、まぁこれ位でいいか”
そう妥協してしまったら、出来るものも絶対それなり
そう信じて、喰らいつきましたよ(笑)
まるでラガーマンの、あの雄姿のように(笑)
何冊も本をひっくり返して
図書館走って、お店走って
何日も何日も、作業がずーっと止まっても
耐えました。
また今日も、何も作業が進まなかった・・
そんな日々が続いても
”自分の信じたラインに出会うまでは、決して諦めない”
その想いを支えに過ごしました。
今まで自分なりにお洋服を縫ってきて
本当に納得いくお洋服を縫い上げることの難しさ、大変さ
そしてその先にある美しさ、素晴らしさ
そういうことを
体感してきたからだと思います。
そうしてようやく完成してからも、
なんか、あまりにシンプルに思えて、不安でした。
けれど、ボディに着せてみたら
イメージしていたタックの立体感が感じられて
妥協しなくて良かった！！
そう思いました。
当選者様も、”好みの広がり具合”と声をかけて下さり
喜びと共にその時初めて、達成感も感じました。
今後、年齢を重ねていく大人の女性に寄り添うお洋服
を縫っていきたい私は
このオーダー製作を通して、沢山の発見をさせて頂きました。
デザインを決めるまでにかかった時間や
その中で感じた想い・・
誰かを思って、一から自分でデザインを考えるって
こんなに大変なんだ
そんな気持ちも味わいました。
頭の中に浮かぶラインやボリュームを
実物に表現する難しさ、
シンプルと野暮の間を何度も行き来して
また立ち止まって、また縫って・・。
けれど、製作中の、ある種の私の限界点
を次々に破ってこれたのは
お仕立ての先にいる人への気持ち、
その人に、喜んでもらいたい
一寸の曇りなく、胸を張って渡せるものを縫い上げたい
最後は、いつもそんな
”自分の気持ち”
が背中を押してくれたから、だと思います。
けれどそんなふうに
最後まで妥協なく、自分らしい製作を通せたのは
どんなに時間がかかっても
気長に好意的に待っていて下さった当選者様なくしては
成り立たないことでもありました。
最後まで、待っていて下さったこと
信頼して下さっていたこと
それを思うと、涙が出てきそうな、
胸が熱くなるような
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
とってもやり甲斐のある、幸せな時間だったな～
今はただ、そんな気持ちを噛み締めています(＾_＾)
今回のセミオーダーの製作で学んだことや発見したことを
今後のお洋服づくりに生かして
いつか、もっと実力をつけて
オーダーが取れるように勉強していきたいと思います。
対面で、色々なことをお話して
その方の為にお洋服が縫えたら、こんなに素敵なことはありません！
私のお洋服づくりへの夢は、広がるばかりです。
ハンドメイド服には、まだまだ、可能性があります。
自分の腕と気持ち次第です。
ある程度、縫えるようになると
そこから先って、
もうバカみたいに、ひたすら細かい作業だったり
地味な修正の繰り返しで
その１つ１つが、
お洋服の完成度の分かれ目になっていくのだけれど
”本気かどうか”
私は、それだけだと思いました。
ハンドメイドだから
まぁ、これくらいのものか
そこで諦めず、
目の前の１着と向き合って、自分の思い描くものに積極的に近づいていく
受身や他力本願では、いいものは生まれません。
それぞれが、自分の限界を超えていって
みんなでハンドメイド服の世界を盛り上げて行きたいな。
本気の気持ちが、ちょっとでもあるなら
誰より、自分が自分の可能性を、信じよう
私は、声を大にしてそう言いたい気持ちです！(*＾_＾*)
ブログ村誰かを思う心・・・オーダー服の本質を感じて。
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