40代になりました | つくることでつながりたい

つくることでつながりたい

何気ない毎日がどんなにしあわせか・・
不器用で遠回りばかりの私の 大好きなハンドメイドと夢への道のり、日々とキモチ。


こんにちは。

少しづつ気温が上がってきて、春らしくなってきましたね。

私の住む地域は、寒の戻りが激しくて
ポカポカ陽気かと思うと、急激に気温が下がり雪がチラついたり・・

春まで、あと一歩かな?という空気です。


少し前、ついに40代になりました。

特別、何かが変わった訳ではないけれど
新しい10年、自分の人生を頑張っていこう

そう思いました。

思えば、30代の10年間は
落ちて落ちて、どこまで落ちていくんだろう

という10年間でした。

激しい家庭、家族関係の中で育った傷や歪みが、一気に噴出して
心が壊れ、社会生活もままならなくなった10年間。

仕事が出来なくなっていき、ボロボロになり
最後は廃人のようになりました。

たったひとりきりでアパートで過ごし
毎日、毎日、何も出来ず、ただ生きているだけだった日々。

そんな時間が何年も続きました。


ただ、そんな中で
人生の"師"と呼べる先生に出会い、治療を受け始めたことで

薄皮を剥ぐように、ゆっくり、ゆっくり
一歩づつ、心の回復を図ってきました。

壮絶な家庭環境や家族関係で壊れた心には
その道のりも、決して平坦なものではなかったけれど

先生は、どんな状態の私でも、その可能性を信じ、
私が、ずっとずっと、必要としていた愛情をたっぷりと注いで下さいました。

それは、本当は母から受け取れたら良かった愛情だったけれど
私の母自身が、きっと自分の母から、そういう愛情を受けていないから

わからないだけなのだ、と先生は教えて下さいました。

人は、自分が受けたことのない愛情、自分がわからない愛情は、
たとえ子であっても、与えることはできない

そういうことなのだ

先生に見守って頂きながら
10年、必死に治療と学びを繰り返す中で

私は、そんな真実に辿りつきました。


「母の愛がなければ、私は生きられない。
 自分も人も、誰も愛せない!!!」

ただ、母の愛を欲し、泣き叫び続けた時間も

先生のあたたかい、時に厳しい愛に包んでもらったことで
今は、やさしい時間になっています。

ただ、そういう道のりを歩く私が
実際、家庭や家族が持てるのか?

という所は、今現在でもとても微妙なところだと思います。

家族関係、関係性の中での”あり方”やパターンというのは
自分が意識して変えていかないと、色濃く横の関係や下の代へと
伝承されてしまいます。

ただね、そういうものを変えていくって
並大抵のことではありません。

エネルギーも要るし、何より
毎日の生活の中で、自分の言動を厳しく認識し行動し、
コントロールし続ける努力が必要です。

先生も、よく
「人生の一大事業だといっても過言ではない」と仰っています。

私も、まだその過程ですが
一大事業どころか、取り組めば組むほど

とても自分の手に負えない
壮大なことのように感じてしまいます。

けれど
弱い私が、立ちすくむと

先生は「背負えない荷物は、来ない。出来る、きっと出来る。」

そう励まして、支えて下さいます。

私は、そうしてまた意欲を取り戻し
治療とトレーニングに励んでいく

その繰り返しでした。

そして、その日々は
今もこれからも、変わらず続いていくと思います。


時々、周囲の人や友人に
「もう十分頑張ったから、もう(努力は)いいんじゃない?」

なんて言われることもありますが

親が子に流しているもの、その本質や危惧を
自分の実体験で経験して苦しんだ私は

その危うさを、恐ろしいほど実感しています。

だから
私は、一生、抱えた傷と向き合い
努力を重ねていかないといけないと思っています。

私が、哀しかったものを、つらかったものを
私は決して、自分が作る家族へは流したくありません。

どこかで、断ち切らないと。

先祖から、脈々と流れている
なにか、よくない流れ。

貧困、暴力、愛情への飢え・・・・・

人を不幸にする、流れを。

私が、剣を携え、立ち上がらないと。

父も母も、守れなかった私だけれど

もろい私かもしれないけれど

これから出会うであろう家族も

私は、すべてを、守りたい。


守れる、人間に、なりたい。



どんなに努力しても、もしかしたら
一度心が壊れきった私には、家庭や家族を持つことは、叶わないかもしれません。

自然な流れで成長して、
何も葛藤せず結婚して、子どもも授かって・・

多くの女性たちとは
かなり流れが違って

40歳になっても
まだ、結婚の、その3歩前くらいで

生きることの基本の基本、

働いて食べること
生活すること

自分の足で立って生きること

そして、自分が自分として生きること

今、びっちり取り組んでいるような状態です。

けれど、そんな私とは対照的に
先生は、確信があるのですね。

「結婚、するわよ。
 だって、あなたの人生は家族がテーマなんだもの。」

そういって、楽しそうに笑っています。

家族が、テーマ
というところは、頷けるものの

どう、なんだろう・・。

あとは、自分がどうというより

人智を超えた、天の為すところ・・なのかなと思います。

けれど1つ思うのは

天が、私に
もし、家族を授けて下さるならば

私は、一生懸命
今まで学んできたことを総動員して、楽しく家族したい

お互いそれぞれが、みんな

”自分が自分として、生きられるように”

そういう家庭を、築いていきたいな

そのために、一生懸命努力したい

今は、ただ静かに
そう思って、自分の心を耕して、磨いています。


それから
この10年で、私を支えてくれた、大切なもの。

それは、皆さんもご存知の

”お洋服を縫うこと”

です。

早くから、洋裁は始めていたものの
こんなに洋裁が好きになるとは、思いませんでした。

生きる気力が奪われ、無気力で過ごすことが多かった10年

唯一、私が

「自分が、自分として生きている」

と、実感できたのが、お洋服を作っている時間でした。

この、「自分が、自分として生きている」
というのが、回復してくる過程でとても大切な感情になったのだと思います。

誰に強制された訳でもない
私が、やりたい、~したい

その中で起きることには、すべて自分で責任を負う
それすらも喜び

自分の心が欲するもの、

生命の発露、ですよね。

冗談でも、大げさでもなく
私は、この10年間、洋裁がなければ

とっくに、生きていなかったと思います。

それは
普通の家庭で、普通の家族と育ってきた人には

もしかしたら、理解の及ばない

心の傷、痛み。

家族が、家族であって家族でない、という哀しみ。

一番近くにいるはずなのに、傷つけあい、つぶし合い、
お互いがお互いの人生を蝕んでいくだけの関係性。

洋裁は、そんな中にある私の心も、命も
守って、慰めてくれたと感じます。

私がこのブログに書き続けてきた洋裁への想い、感性・感情は
そういったものから、影響を受けているところもあると思います。

そうして、洋裁は
”ただひとりのちいさな世界”
に閉じこもって自分を必死に守っていた私を

もっと、広い、光のたくさん注す場所へ
連れていってくれました。

こういう心と感性を持った、どこかもろい弱い私が
お洋服を仕立て、それを表現することで

そういう私のお洋服だから、好き、欲しい

と言って下さる方が現れ、
私に数え切れないチャンスを与えて下さったのです。

そして、ブログを通じて
ものをつくることを越えた、つながり

そういう糸を、たくさん頂きました。

洋裁を、どんどん好きになってこれたのは

そういう”糸”の力も、多分にあったと思います。


私が、

この気持ちを、感謝を、どう、伝えたらいいんだろう

そういうものがうまく言葉にならないから

ただ、ひたすらに、誠実に

1枚の生地と向き合い、

それを着る自分を思い

同じように
”欲しい”の向こうにいる、お客様を思い

私には、結局

それしか出来なかったんですね。

生きるだけで精一杯だった私には
本当に、それしか出来なかった。

でもそれを、「それでいい、それがいい。」

と言って下さる方と出会い

そこから、私の”自分として生きる”道は
ぐんぐん広がって豊かなものへと変わっていったと思います。

これからも
そんな気持ちを、生地にのせて

誠実に、お洋服を仕立てていけたら

と思います。

自分のコンディションで
洋裁が出来たり出来なかったり・・波も、まだまだありますが

細く、細く、大切に続けていきたい。

そして
書くことも。


私は、以前も書いたかもしれませんが
いつか、本を出版する、という夢があります。

ブログも、意外と
ハンドメイドより、自分の思いを書いた時の方が反響が大きかったりして(笑)

なぜかご自分のお子さんに関してのご相談や
感想のご連絡を頂いたこともありましたが

まだ子どもを持っていない私が力になるには、あまりに未熟で
ただ、感じたことを精一杯お返しするくらいでした。

そんな未熟なりの一抹のもどかしさもあり
かなり以前から

私が経てきたものを生かして
それを、本に残したい。

もしも、子どもを授かることができなくても
自分が生まれてきたこの世界に、未来に

本を、残したい

私にしか書けない本
私だから、書ける本

世界中の本の中に埋もれるような
ちいさなちいさな本かもしれないけれど

そんな、心のこもった本を書きたい

手にして下さった方が
「出会えた!!」

と感じて下さるような、

生きる希望が湧くような、本を。


・・自分の、思いを残したい


そんな思いは、強かったと思います。

そうして、もう30代が終わるという最後の最後で
そんな私の夢は、実は早くも

思いもかけない形で、実現しました。


あるチャンスを頂いて
今まで私が生きてきた道のり、ここまでの回復の過程を

ちょっとした規模の会場で
自分の体験を発表させて頂いたのです。

「ただ、あなたの感じたことを話すだけでいいから。」

もっと綿密に、原稿を考えて、言葉を選んで・・・

したかったのに

実際は、そんな準備の時間もないほど
チャンスは突然やってきました。


なかば、ぶっつけ本番で

大勢の人を前に話すことは、とても緊張したけれど
発表の後、たくさんの方に

「ありがとう」

「ありがとう。
 懸命に、正直に、生きる大切さを教えてもらいました。」

「ありがとう。
 娘の気持ちをそのまま聞いているようだった。」

ありがとうのシャワーを浴びる
という体験をさせて頂けたのです。


そして、その体験発表が
後日冊子になり、送られてきました。

あんな、拙い、
出来事の時系列もうる覚えの発表で良かったのかな・・

と、不安でいっぱいだったのですが

その冊子には
私の体験を聞いて下さった方々からの感想が寄せられており

その感想を目の当たりにして

私は、「あぁ、あれで良かったんだ。」と感じて
胸がいっぱいになりました。

変に、言葉を用意したり、練ったりせず
感じたありのままをそのまま話したのが

逆に、素直な正直な私の思いとして
よい形で伝わった様でした。

この冊子は
「本を出版したい」という私の思いの積み重ねが

きっと、こんなふうに
出版への第一歩として、形になったのだと思います。

すごく、嬉しかったです。

この冊子は、私が

地獄のような苦しみとつらさの中で、
それでもなんとかここまで頑張って生きてきたという証、

死ぬことを選ばず
「生きること」を願い続け、1歩1歩歩んできた証、

宝物の1冊となりました。


この経験を通じて

私が、生きてきたことが

素直に、”自分として”生きていることが

誰かの、役に立ったり喜んで頂けるんだ

そう、心から思えました。

一時は、社会から
働いていた会社からも

「要らない」

と言われ

「あなた、感性を半分閉じて生きた方が、生きやすいかもね。」

そんな言葉を浴びたこともありました。

私の感受性は、あまりに鋭くて
社会や周囲の人へは、受け入れられないんだ

そう思って
心縮こまって生きてきたけれど

こんなふうに、自分が必死に

自分と自分の心と向き合って、
常に問いかけを積み重ねてきて、行動して、また向き合って

動けない時も
「1mmでも前へ」と思ってやってきたことが

自分の人生の中で

人に、喜んでもらえる時間という形になって実った

それが、
私にとって、どんなに快挙なことだったか!

そして、そんなチャンスを与えて下さったのも
また、先生でした。


「あなたの感性は、人を動かす。先生は、そう信じてる。」


私が、大好きだった仕事も解雇され
お風呂にも入る気力すらなく、ただ横になって生きていたどん底の底の頃

先生が、かけて下さった言葉。

当時の私には、何の慰めにもならなかったけれど

今は、苦しい時、もうダメかもしれない
と思う時

この言葉を思い出しています。


「大切なのは、自分がそれをどういう形にしていくのか」


どんなことだって。

だから、せっせと
心を耕すしか、ないのです。


40代

私のこれからの10年間は
どんな10年になるんだろう・・。

行きつ戻りつ、ではありますが
心も身体も回復してきて、夢もいっぱいです。

希望をふくらませて、生きていきたいと思います。

洋裁も、書くことも
焦らず、細く細く、とにかく続ける。

人とのつながりを心において
どんなことでも、チャレンジしていくことを続けていきたいです。


何かにチャレンジすることは


それまでの自分を越えていくこと


自分の可能性を、自分が、自分の手で拡げていくこと


想いを持ったら、行動あるのみ


自分の心に、素直に、正直に、


そして・・ひたむきに。



新しい10年の幕開け


なにか


生きている喜びと


ありがとうで、心がいっぱいの私です。



全てがあっての、私と


私が、あるからこその、全てと



いつか、ぜんぶ、



ぜんぶを、愛しいと思えたなら。






40代をスタートした私に
福の神から、壮大なプレゼントが(笑)

何が入ってるの~~?!


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