母とは幼いころからうまくいったことがない。

それは、わたしのせい だとずっと思っていた。

あたりまえ。

いつだって母の思いどおりにいかないことは、
「あんたが悪い」
と言われ続けてきたから。

姉たちと比較して
「同じように育ててきたのに、なんであんたは?」
は、もう耳にタコができるほど聞かされた言い回し。
いまだに、母は、こう言うのだ。
「同じ姉妹なのに、あんただけ結婚がうまくいかないなんて」
❓❓
離婚したことは、不幸なことなの?
幸せになるために、選択しただけなのに。
なぜ、母がわたしの幸不幸を決めるの?
離婚=不幸
ってだれが決めるの?
決められるものなの?

わたしは、母の持ち物ではないし、親子でもちがう人間なのだ。
ちがう人間である以上、価値観に相違があるのはあたりまえなのではないの?

50年以上親子をしてきて、やっと気がついた。
「わたし」の人生において、
わたしだけが主役であり、ほかのすべての登場人物は脇役、ということに。
わたし以外のすべての人が、わたしの人生を引き立てるための脇役でしかない。
親子であっても、だ。
母がいなかったら、わたしが存在できないとしても、それは変わらない。

胸を張って主役を張ればよいだけ。
わたしの人生にとやかく言えるのはわたしだけ。