8月のお楽しみの日。
各駅停車でよっつ、快速電車でひとつ離れた駅からバスに乗る。
この路線に乗るのは、子どもらが小学生のとき以来。
すぐ近くだけど、バスが走り出すとなんだか冒険に出かけるみたいな気持ちになった。
まずは、「花の美術館」
近いけど来たことがなかった。
小ぢんまりした温室。
南国の花々が咲いている。
ハイビスカスも数種類。
南国の花、やっぱり好きだな。
それと青い花。
好きなものを好きだと言える自由と心地よさ。
屋上庭園には、野菜やハーブもある。
ミントの香りの強さに驚き、思わず
「そだててみようかな」
なんて。
植物を枯らしてしまう「火の手」のわたし。ちょっと思いとどまろう…。
ほどよく見て回ったあとは、海辺へ。
防砂林の中の木陰がよさそう。
1人用のレジャーシートを敷いて、持参のビールを開ける。
うまい。
しみじみ、うまい。
途中調達したハムとたまごのサンドイッチも絶妙にマッチする。
海は、折りからの強風で高波だ。
それがなくても、遊泳禁止なのだけど、けっこうな数の親子連れとカップルがそれなりに楽しそう。
眺めながら、麹レモンサワーも開ける。
これもなかなか。
読みかけの本を読んだり、横になって空を見たり。
なんて、なあんて、幸せなんだろう。
ああ、これが人生最後の夏でもいいくらい、満足な夏のいちにち。