わたしのふたつめの誕生日

2021年7月14日

とにかくこの日まで生きていようと、この1ヶ月を過ごした。

離婚調停は最後の2回で急展開を迎えて、調和して終了した。

やったー

お祝いにずっと食べたかったローストポークサンドを作って、ひとりビールで乾杯だ。

おいしかった、本当においしかった。

苦しかった。

26年と6ヶ月と11日ぶりに独身に戻った。

離婚調停は、本当に負担だった。

親兄弟含め、だれにも相談することなく進めようと決めて、約半年。

結果ひとりで乗り切れた。

だけど、背中を押してくれたものはたくさんある。

一姫と二太郎が認めてくれたことが1番大きかったのは確か。

それに、色々あっても、結局はだれも困ることがない選択を受け入れてくれたカニ男も最大の功労者だと思う。

わたしたちは、これからまったく関係ない他人として生きて、死んでいくことになった。

けれど、家族として幸せだった時間があったことは、なくなるわけではないし、何より、わたしを母にしてくれ、大きく成長できる結果になったことには、とても感謝している。
できることなら、いまおつきあいをしている女性と結婚して、幸せに暮らし、最後までお世話をしてもらえたら、一姫と二太郎も安心だと思う。大きなお世話だけどね。

先のことはまったくわからないけど、いまのところ、わたしは2度とだれかと結婚することはないと思っている。
わたしは、いまの「結婚」という制度に向いていない人間なのだと思う。
ただ、一度すっかり壊れてしまい、もう取り戻すことができない、と思っていた「心」は実は取り戻しつつある。
結局、わたしは自分が思っていたよりも、はるかに頑丈な生き物なのだと、最近わかった。

離婚、できればしない方がいいと思う。
特に調停や裁判は負担が大きいし、可能ならば経験しない方がいいに決まっている。
でも、もし、いま
「おいしい水が飲みたいな」
と心から願っている人がいるのなら、行動を起こしてみるのも悪くないと思う。

人は自分自身を幸せにするために生きていいのだ。
自分自身を幸せにする義務があるのだ、と心からそう思う。