調停3回目。

冒頭に、調停委員からこう言われる。

前回までの調停のようすでは、どうもあまりに折り合わないことが多すぎる。
このままだったら、調停での解決は諦めて、裁判になるかもしれない。

なんとなくそんな感じかもなあ、と薄々思っていた。
そして、ある時点までは裁判やむなし、とすら思っていた。

しかし、である。
ダメ元で、提案したことが起死回生の結果をうんだ。
だれしもが困らずに、円満離婚が成立することになりそう。
今日のまとめでは、調停はあと一回。
次回調停日が離婚成立日となるそうな。

はあん、そんなに簡単に行くとは思わなんだ。
一歩引こうと決断した自分もほめてやりたいし、非常識と思われる提案を受け入れたカニ男にも感謝。
子どもたちもこれで、おとうさんはちゃんと責任をとってくれたカッコいいおとなだったと思ってもらえるし、おかあさんの将来の心配もない、と思ってもらえる。

そして、なによりわたしがつらかったのは、過去だとはいえ、自分が選んだ男が、責任もとらず、ひどいことばかりするヤツだということだった。
わたしが困らないようにちゃんと条件を飲んだのは、少しはこれまでのことを悪いと思っているのかもしれない。もし、思っていないとしても、いちどは結婚して一生をともにしようと思った相手を苦しめばいい、困ればいい、とはしなかったことで、わたしは救われた。

カニ男にも心から感謝だ。
そして、もうお金のことでも、カニ男のことでも、義母の介護のことでも、両親のこれからのことでも、悩まなくていいんだ。

あーーーー、心からスッキリした。
よかったー。