母85歳と9ヶ月。
3泊4日スノーケリングの旅に出かけた…。
それはそれで、大したものだ。

父の症状は日ごとに明らかになってきた。
「いままでできたこと」ができなくなってくる…。
ただし、本当にゆっくりと。
それでも、鍛えればなんとかなる、いやなってほしい、と思っている母。
いやいや、無理だよ。
これまでもやってこなかったことができるようになるわけないし、それどころかできていたことができなくなるのが当たり前でしょう。
なんとも納得できなかったようだが、最近ようやく少しわかってきたみたいだ。
いままで、がんとして自分の留守中のことを私に頼んでこなかったが、今回はそれとなくいってきた。
そこで、母不在中はずっと泊まり込む、と言い出した長姉。
母は、父が傷つくからやめて、と言った。私はそれもあるけど、違う理由からもやめたほうがいいんじゃないかなあ、とやんわりと伝えた。

それは。
結果的には1年という短い間になったけれど、胃瘻、人工透析、たん吸引、と施設でも受け入れが難しかった義父の介護の経験から。
デイサービスも訪看もヘルパーも使えるものはなんでも使った。
時には少し無理を言って、訪看さんに入ってもらったこともある。

介護と減量生活はよく似ている。
結局、ほぼ永遠に続けられる習慣でなければ、また太る。
ということだ。
介護はいつまで続くのかわからない。
一時凌ぎの対応や、「少し無理すればできる」とやっていくと必ずいつかどこかに負荷がかかることになるのだ。
ずっと、生活に溶け込んでやっていける度合いでなければならない。
だって、やはり一番大切なのは自分の生活なのだもの。

二回目の介護が2人いっぺんにきたこのごろ改めてよく思うんだ。