義父またまた肺炎。
この3ヶ月で、3回目。
うち2回は入院。

入院時に、延命措置についてはっきりとたずねられた。
それを聞いて、私自身も取り寄せていた資料をもとに「リビングウィル」を作成することにし、実両親にも勧めた。

久しぶりに二太郎を連れて見舞いに行く。痒み止めの塗り薬などを義父の体に塗った二太郎。帰りがけにやや重く口を開く。

「現国でさ、この前やったんだよね。人の尊厳について。自分で食べることもできないのに生きることってどうなのかって。」

「色んな考え方があるけど、元気なときはどんなことでも言えると思うよ。その局面に立たされなければ、なんとも言えない気がするけど」
と私は答えた。
これは学ぶべき大切なことだなあと思った。
人が老いていく姿を見て、現代医療を目の当たりにして、命について考える。
絶対の正解もないし、過去問題もない、学校では教えてくれない大切なこと。

因みに、今回は日付の変わる頃からの救急搬送に始まり、病院2軒回されて、手続き等々やっと終わり、最後に義母を迎えに行って、落ち着いた病室に連れて行って長ーい1日を終えた私の睡眠を、蹴破ったのは一姫の電話。
「じじが入院したの、どうして教えてくれなかったの‼️」
怒鳴られた。
「ごめん、もう切っていいかな」
力なく囁いて、返事を待たずに通話を切った。
そして、今日は私の戸籍上の夫から数ヶ月ぶりの電話。
「車のリース、夏で切れるんだけど、次も同じ車種でいい?」

こいつら、本当のバカなのでは??