昨年の初夏に友人といっしょに住む、と借りた都内のアパートから引っ越すという一姫。
いまいるアパートを借りる時の初期費用はおとうさんが出してくれた💗
と思っている一姫。
それ以前にデタラメに使いまくったお金も。
まあ、彼が稼いだお金なので、間違いではないけれど。
いいカッコをするたびに、私のラインには送金の依頼があったわけで。
この1年で、お騒がせムスメのために、カッコつけオヤジが費やしたお金はかるーく大卒初任給1年分を超える。

君がアラブの大富豪なら、または君が孫正義ならば、それを続けたまえ。
しかし、彼は所詮零細企業の社長。
こんなことを続けていれば、いつか身を滅ぼすことになるのではないだろうか。
などと、彼のお金で生活している私が言えることでは、ないのかも知らんが。

思えばこの男、結婚する当時手取りで50万円ほどの月給をもらっていたにも関わらず、貯金ゼロだけでなく、フタを開けてみたら200万円の借金があったのだ。
会社員時代の給料をやりくりしてそれを返済し、彼のカッコつけのために従姉妹に200万円を貸し、子どもの教育費をコツコツ貯めてきたのはほかでもないワタクシ。多少の意見はゆるされるのでは??

この先、カッコつけオヤジとお騒がせムスメが今の感覚のままお金を使い続けたとしたら、迷惑を被るのは二太郎。
私はまだいい。
他人に戻れるし、おそらく一姫よりも先に死ぬだろう。
二太郎はたぶん違う。
今の日本の法律では親子、姉弟の縁を切る方法もない。

一姫と私の仲が氷解してきたのをいいことに、また一姫のことを丸投げしようとし始めたカッコつけ男。
この先、一姫にかかるお金のことはそっちでやってもらえないだろうか?だって、、、。
私はここでひとがんばりして、一姫の目を覚まさせなくてはならないだろうか??

来週、新しい物件について一姫と協議がもたれる。だって、その初期費用も出してもらって当然、の姿勢だから。
まあ、話し合いができるようになっただけマシなのだが。
なんでこんな金銭感覚に育ってしまったのか。
まず家賃ありき、で考え始める一姫。
日々の生活にお金がかかるという実感がまるでないのだ。
私の育て方がどっかで違ったのかなー、と時たま思うこともあるのだが、こういう感覚って生まれ持ったものもあるんじゃないかと疑ってしまう。

自分のことを振り返ってみる。
まあ割とケチな私。
ぜいたくにはあまり興味がない。
冬には味噌を仕込み、初夏には梅干しを漬ける、という生活に魅力を感じる。
そして、三姉妹の末っ子の私。
2人の姉はそれぞれまったく違う。
上の姉は派手なことが大好き。
流行りのおしゃれはしたいし、
お金はあればあるだけ使い切る。
よって、ここんちの家計管理は銀行員である義兄。姉は自由にお金を使えないのがやや不満でパートに出ている。
下の姉は、基本的にはケチ。
服は着ていればいいし
空腹は満たされればよし。
お隣の国から来た人と間違えられるくらい。
ただし、辺境に旅するときにはバーンとお金を使う不思議なヒト。ここんちは夫婦で価値観が一致しているらしい、何よりです。👏

この3人を育てた母はちょうどすべてをかけ合わせた感じ。
中途半端にミーハーで、中途半端に倹約家。
ただ、家族全員に共通していてなおかつ、カニ男家と決定的に違うのは金銭の面で見栄を張らない、というところ。
それぞれに身の丈に合った暮らしをしていると思う。
お金は大切だし、ないよりもあった方がいい。しかし、生きていくために必要なお金はそんなにたくさんではないし、地に足をつけて、身の丈に合った暮らしをすることが大切で、親になったらそのことを子どもに教えなくてはならないのではないかなー、と私は思うのです。
うまく伝わるかな、一姫よ。