花を愛でるカニ男が帰らなくなってからこっち、なぜか私は花を愛でるようになった。それまでは「花でも飾ったらよかろ」とムリムリ飾ってはみても、きれいとは心底思えず、水替えも面倒だった。この頃は花を絶やさない。毎朝水を取り替えるのが楽しいくらいだ。元気が無くなってきた花を外したり、新たに買ったものと組み合わせたり。食卓とトイレにそれぞれ小さな花瓶を置いている。眺めると本当に愛らしいな、と思える。「ちょっとそこらで摘んできました」風に挿せるといい感じ。なんだろ、この変化は。