とても長い時間をかけて何度も書き直した、とても長いメールです。
にも関わらず、よく意味の通らないところもあるかもしれません。ごめんなさい。

もう一姫に話は聞いてもらえないのでしょうから、多少ねじ曲がって伝わってもかまいません。私の考えを述べます。

第一に私は一姫の生活基盤は、高校を出るまで家にしてほしいとおもっています。

以下にそれに関わる詳細を長々と述べるのですが、私の意見も伝えた方がいいと思えば一姫に伝えてください。
もう伝えなくたっていいやと思えばそれでいいです。
今後のことをゆっくり話して決めてください。

そして、今後他のことに関しても、私の意見を聞いてもらう必要はありません。
それが一姫の望みなのかと思います。
決めたことで必要があれば、報告はしてください。
するべきことがあれば言ってください。
決して見捨てるわけではありません。
手放すことが必要なのかと思うだけです。

面倒な役回りにさせてしまってごめんなさい。よろしくお願します。

一姫、ごめんなさい。
いままでずっと周囲の人はもとより、誰よりも一姫と二太郎に「いいお母さん」と思われたくてたまらなかったのだと思います。
本当に2人がしてほしいと思うことをするよりむしろ、してほしくないことばかりしてきたのかもしれない。
私があるべき母であるのだから、あなたたちもこうあるべき、と感じていたのかな。
こうなればいいのに、といつも自分がよいと思う方向に持っていきたいだけだった。そして、そうなることで自分が初めて肯定されるような気がしていた。
そのくせに、本当に苦しい時、困ったときに心が安らげる家を作ってこなかったのは私の責任です。
本当にごめんなさい。

いまの一姫にとって私はくず以下でしょう。
そんなくずのせいで、一姫のこれからがつまらないものにならないようにしてください。

私にできることはもう「なにもしないこと」かな、と自分では思っています。

高校生で、家出してふらふらしたり、男の子と同棲みたいなことをしたり、一人暮らしをしたり、はいくら
「母親のせいだから。母親が悪いから」
と言っても今後の一姫自身について回ってしまいます。

これから、私は一姫のやることの一切に干渉しません。
いままでも、自分のことを考えて、頑張ってアルバイトしたり、自分でやっていいこと、悪いことを最低限決めてやってきたのでしょう。
行動力もあって、立派だな、と思います。
自分がいいと思ってやっていることなのだから、それでいいのだと思います。

学校を辞めてからも、その前も、好き勝手なことばかりやってなんでちゃんとできないの!と腹を立ててきました。
だから、友達がきても優しくもできなくて嫌な思いさせてしまいました。
「ちゃんとできない」
それ自体がお門違いだとわかりました。やるべきことは自分で決めてやっているのですね。
私が口を出すことではありません。

そんなに頑張っているのに、こんなくずの母のために
「まともな高校生活を送っていなかった人」と思われる必要なんかありません。

「うちの母親はくずだったけど、高校出るまではちゃんと家で生活してがまんした。その間お金もためて家を出て、自分の将来のために自分で生活してるんだ」
となった方がいいと思います。

もう身の回りのことをしてないとか、そういうことも一切思わない。言わないじゃなくて、もう感じないのです。

例えば、ハムスターの世話も私が取り上げてしまった、という思うのでしょう。もう今更、という気持ちならば、私が最後まで面倒をみるし、今からでもお世話したいならすればいいし。
他にも、飼いたかったら父や二太郎と相談して飼えばいいのだろうし、何もかも、自分がよいと思うならやればいいと思う。

好きな男の子と一緒に寝泊まりすることを知ってしまったいま、してはいけない、と言われても無理でしょう。
嘘をつくのもたぶん嫌でしょう。

ならば、
家でちゃんと暮らしています。でも、お父さんは理解があって、ちゃんと言えば、時々泊まるの許してくれました。
としておけば、他の人も、相手の男の子の親もまあよいとは思わないけれど、しょうがないな、くらいにはなるのではないでしょうか。

半同棲みたいな状態では、経済的なことや年齢的なこともあるし、いくら家庭に問題があると主張しても、前に述べたとおり、大人になるにつれて、自分自身について回るものが多くなってきます。

家にいれば、アルバイトもこのままできるのだろうし、Sさんとも近くて会いやすいのでしょう。
そして、決めるのは一姫だけど、高校は卒業してほしいです。

一姫が自分を大切にしてくれる人、自分にとって大切だと思える人を見つけられたことを、とても嬉しくおもっています。
お互いがいっしょにいたいと思っているのであれば、だれからも祝福されて、堂々といっしょにいられるようにしていってほしいと思っています。

お誕生日おめでとうと言って、ケーキを作ることはやめました。
ただの自己満足で、一姫の重荷になるだけだろうから。
一姫にとって大切な人と好きな人と17歳の誕生日をお祝いできてよかったね。

困った時はどんなことでも力になります。
そんな日は来ないと言われるのでしょうが、食べたいものがあるときはいつでも、いつでも、言ってください。

私は、私自身が自分を大切に思えるように、日々を誠実に過ごそうと思います。
一姫は一姫なりの考えで大切に毎日を過ごしてください。

長くなってごめんなさい。
伝えた方がいいと思うことだけ伝えてもらってもいいし、全部伝えなくてもいいです。
判断はお任せします。
色々迷惑かけてごめんなさい。

一姫と二太郎が楽しい毎日を過ごしてほしい、よいと思える自分であってほしい、その思いだけは本当なんじゃないか、と思っています。
(だから何なんだって感じだけど)