11/22(水)仏教講座第11回目を受けた。

10行目 
重誓名声聞十方    重ねて誓うらくは「名声十方に聞えん」と。
48願の中心=18願(南無阿弥陀仏をすべての人に聞かせて救おう)

物事が出来上がるときは、願(がん:願い)と行(ぎょう:行動)が揃わないと成就しない。
願:~したい、~に行きたいなどの願望


願:五劫思惟之摂受    
阿弥陀仏は、菩薩の位にいた時に長い間かかって願(薬を作って与えて救いたいという願)を立てられてrよう
行:兆載永劫(ちょうさいようごう:きわめて長い時間)の行をなされ
この願と行の2つによって、阿弥陀仏という仏になったとき、名号(南無阿弥陀仏)ができた。

阿弥陀仏とはどういう人?
→すべての人を救うために仏になった。
 その力は光明(目に見えない力)。
 お経の中で、阿弥陀仏の力・働きを十二光(12通り)でほめたたえている。(大無量寿経)

11~15行目
普放無量無辺光    普く無量・無辺光、
無碍無対光炎王    無碍・無対・光炎王、
清浄歓喜智慧光    清浄・歓喜・智慧光、
不断難思無称光    不断・難思・無称光、
超日月光照塵刹    超日月光を放ちて塵刹を照らす

普放:普(あまね)く放っている。(=あらゆる人に力を放っている)
塵刹(じんせつ):塵(ちり)、刹(細かい)
塵刹(じんせつ)を照らす=大宇宙からすると、地球の世界はちりのような細かい世界。大宇宙のありとあらゆる世を照らす。

無量光、無辺光、無碍光、無対光、光炎王光、清浄光、歓喜光、智慧光、不断光、難思光、無称光、超日月光の十二光を放って、大宇宙のありとあらゆる世を照らす。


16行目
一切群生蒙光照    一切の群生、光照を蒙る。
群生=生きとしけるもの
生きとし生けるものは、光に照らされて、その光が働いている。

親鸞は、十二光の力がある阿弥陀仏の力によって救われた。
無量光:計り知れない力、無限の力
無辺光(むへんこう):とどめるところがない、至らぬところがない
無碍光(むげこう):無碍=障り(邪魔するもの、妨げるもの)
人の障る最たるものが、欲、怒り、妬みなどの煩悩。
どんな煩悩も障りにはならない、救い取ってくれる。
妨げるものが何もない力

無碍の一道:一切の障りが障りにならない唯一の世界


親鸞は80代で300種以上の和讃を作った。
和讃:300種以上の仮名まじりの詩の形で教えを説かれたもの


親鸞の著作「正像末和讃」より

弥陀の本願には無限の力があるから、
罪悪・悪業でも重からず(軽々と)救う力がある。どんな悪業でも見捨てない。
阿弥陀仏の智慧は至らぬところはどこにもない。
どんなに心が散り乱れて、どんなにわがままな心でも、横着で言うことを聞かない心でも捨てられることがない。

 

以上

 

11回目の講義が終わった。

16行まで完了。

正信偈は、1行7文字で120行、全部でたった840字というが、

漢字なので、書き下し文にするともっと長くなるし、

一つ一つの意味が深いのでなかなか理解した上で読み進むのに時間がかかる。

 

先は長い・・・笑