押井守の演出ノートです、マンガのコマ割りを勉強する上で大変参考になるんじゃないでしょうか?

私の場合、パト2が好きでたまらないから買っただけなんですがw(イノセンス版も持ってたりします)

 

以下この本の前書きです。


”レイアウト”とは要するに画面(カット)の設計図のことであり、”レイアウトシステム”とはこの設計図を基本にして

映画(正確にはフィルム)を製作する方法です。

設計図としてのレイアウトには、様々な情報が込められています。

 

画角の広さ、背景と動画(セル)を整合させるためのパース、想定されるレンズの種類、カメラワークを指定する

ためのフレームや目盛り、美術スタッフのためのBOOKの指定、色彩設計の為の明度の指定、作画のための

設定、等々・・・

それは各部署に分かれて作業するスタッフにとっては、作業の基準となる仕様書であり、演出家にとっては

演出する作品を撮影前に検討するためのシミュレーションの工程でもあります。

 

~中略~

 

内容については極論(と言われるであろうもの)も多く、異議を唱える方や憤慨される方も少なくないと思いますが

そういった反応も含めて、レイアウトというものに関する論議が僅かながらでも起こり、これに興味を持つ人間が

1人でも多く現れれば、それこそ望むところであり、執筆の苦労も報われるというものです。

 


Methods―押井守「パトレイバー2」演出ノート
 
 
「イノセンス」METHODS押井守演出ノート