私は、雪組宝塚大劇場公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」本日、15:30公演のチケットを持っていました。


自分で取ったチケットなら、観劇をボイコットしたのですが、妹が苦労して取ってくれたチケットなので観劇することにしたのです。


雪組公演のチケットをゲットしたのは、宙組娘役Aさんが亡くなる前のことでした。


阪急電車で宝塚に向かっている途中で、11:00公演が開演時間を遅らせたうえに出演者の体調不良により、中止になったことを知りました。


「これは…たぶん、15:30公演も中止やな。まあ、ええわ。パスタでお昼食べたら帰ろ」


と思いました。


パスタでランチを食べた後、早めに宝塚大劇場に行きました。


早く公演中止を確認して、セカンドハウスに帰って、いつも使っている大きなリュックサックに荷物を入れ替えてから実家に戻ろうと思っていたので、早く公演中止を確認したかったのです。


劇場のショップなどがあるエリアを警備員が巡回していて、ビックリしました。


まだ、厳戒体制は続いているのですね。


劇場改札前には14:00過ぎに着いたと思うのですが、まだ公演中止は発表されてませんでした。


あら〜、まだ発表されてないのね〜と思いつつ、時間つぶしにキャトルレーヴに入店。


歌劇12月号では、確かに不自然なほど宙組の存在が消されていたけど、キャトルレーヴには宙組「パガド」のポスターが売られてて驚きましたよ〜💦


「Xcaliburエクスカリバー」のBlu-rayも売られていました。


宙組のパフォーマンス自体は素晴らしかったし、Aさんが出演されていたので、手に取ってみましたが、やはり購入はできなかった〜。(金欠なのもあるが)


キャトルレーヴで時間をつぶしてから、再び劇場改札前に行きましたが、まだ、公演中止の発表がない!


改札内を見ると、劇場スタッフのお姉さんが紙に何か書いている。


まさか…15:30公演やるの!?


と驚きました。


しばらくすると、劇場改札内をたくさんのスタッフが点検巡回しはじめ、スーツ姿の年配の男性が4人ほど改札内から出てきました。


14:30ぐらいになって、年配のスーツ姿の男性が「15:30公演は実施します」と言いました。


「マジかよ…」と、思わず小声で言ってしまった高清水 星子でした。


映像収録のカメラが入る看板が出ました。






いや、11:00公演やってないし。
これは、レストランフェリエの看板です。


はい、これは記念撮影ですよ〜。

切り抜きした己の顔を見て、ショックを受けた高清水 星子であった。
背景に、美しい人たちが写っているので、さらにショックが増したに違いない。

開演前に、Aさんのご遺族側の代理人が16:00から会見することを知りました。

ネットで確認したところ、12月5日に劇団側に意見書を提出したそうです。

後で、会見の動画を観ますね。

非常に前置きが長くなりましたが、観劇前に、かなり精神的にダメージを受けることが立て続けに起きました。

そのため、非常に簡単な感想を書くだけになります。
ご容赦ください。

本当は、アメンバー限定記事で書こうと思ったのですが、極限状態で舞台を務めている雪組生について、公開記事で書かなければならないと思いました。

まず

11:00公演を出演者の体調不良で中止したとは、とても思えない素晴らしいパフォーマンスでした!

お芝居も、ショーも。

お芝居「ボイルド…」(もっと短いタイトルにして💦)は、スカステの初日映像を観て感じた通りの、コミカルな明るい作品でした。

しかし、芝居の割りにダンスシーン、人海戦術を駆使した場面が多く、短い稽古期間で、よくここまで仕上げたなと思いました。

彩風咲奈さんは、アーサー・コナン・ドイルを面白く、カッコ良く演じてましたね〜。

夢白あやさんは、お人形みたいに綺麗と思いました。(今頃?)

アーサーの妻、ルイーザをこれまた、コミカルに美しく好演。

朝美絢さん演じるシャーロック・ホームズは、アーサーの頭の中にあるホームズが擬人化されたと考えてよろしいのか?

アーサーの頭の中の擬人化にしては、ルイーザを病に伏せさせるなど、超人的な能力があるようで。

ホームズ以外の作品を書きたくなったアーサーが、ルイーザと「殺せばいい
」と言った場面は、ウッときた。

ホームズをどうやって殺すか相談する芝居も辛かった。

演技はコミカルなんですけどね…。

演じているお二人も、今、この芝居をするのは辛いんじゃないかな〜と想像しました。

縣千さんはインチキ霊媒師を演じて、また新たな引き出しが増えましたが、降霊術の場面があって、これも辛いな〜と思いました。

ショー「FROZEN HOLIDAY」は雪組100周年のお祝い公演ということで、クリスマスとお正月を全面に出しています。

これは、一禾あおさんは、辛くて、とても出られないだろうなと思いました。

一禾あおさんとご家族は、もうクリスマスもお正月もAさんと過ごすことができないのですから…。

ショーの内容は、かなり前から決まっていたと思いますが、Aさんが自死してすぐに、この内容を上演するのは、あまりに不謹慎ではないかと私は思います。

きっと雪組生も演じていて、辛いはず。

だから、体調不良者が続出しているのではないですか?

今回の公演で退団の和希そらさんには、中詰めの後にサヨナラを感じさせる歌を歌いながら踊り、銀橋を渡る場面、彩風咲奈さんと二人で踊る場面がありました。

和希そらさんのファンは、泣いちゃうんじゃないかな?

彩風咲奈さんと二人で踊る和希そらさんは、本当に小柄で、なぜ、最初、宙組に配属されたのだろうと、いらんことを考えてしまいました。

小柄でも、男役芸、歌とダンスは素晴らしいですね。

お芝居もショーも良かったと思います。

ショーはセットが豪華で、制作費のほとんどは、ショーに遣われたのではないかと邪推してしまう😅

しかし、衣装、舞台セット、雪組生のパフォーマンスが素晴らしいほど、観ていて辛くなりました。

低賃金、過重労働、パワハラの上に、この華やかな舞台が成り立っているのかと思うと…。

やはり、劇団が更生しない限り、私は宝塚観劇を楽しめないと痛感しました。

生徒を守ると言いながら、無理矢理、公演させる劇団にも、更に憤りを感じました。

15:30公演も中止すべきでしたよ。

そうそう、今は劇場改札内のコインロッカーは使えますし、ゴミ箱もあります。

超厳戒態勢は、初日だけだったようです。

追記…立ち見が出るほどの満員でした。