ある日ロンドンの地下鉄で、
飛び込み自殺があった。
亡くなったのは、
チャールズ皇太子の友人でもある、
イギリス有数の資産家。
その同じ日、
若い女性が橋から川に、
飛び降り自殺を図った。
しかしその近くを航海してた、
船に乗ってた若い男性が、
思い切って川に飛び込んで、
その女性を泳いで助けた。
その男性は移民で、
ホームレスの施設で暮らしてた。
その夜この男性は、
赤の他人を助けた理由として、
テレビの取材にこう答えた。
「あの女性にも、
大切な家族が居る事でしょう。
人生には生きる価値がある。
人生は掛け替えのない物ですから、
それを放棄するなんて、
絶対してはいけない事です。」
莫大な財産を持ってても命を絶つ者。
その日暮らしでも命を救う者。
イギリス「オックスフォード大学」の、
「感情神経科学センター所長」の、
「エレーヌ・フォックス」教授は、
この二人のように、
人間の脳には、
「楽観脳」と「悲観脳」があると言う。
「楽観脳」は快楽に反応する、
「側坐核(そくざかく)」を中心とした回路。
「悲観脳」は恐怖に反応する、
「扁桃体(へんとうたい) 」を中心とした回路。
どちらの回路に偏っているかは、
その人の脳の思い込みや願望や、
考え方の癖である「認知バイアス」が関わってると言う。
今ある物で満足しているか、
今無い物が欲しくて不満に思っているか。
「認知」で幸福感は変わると言う。
それと同時に、
アメリカの著述家、
「グレッグ・イースターブルック」氏は
経済的豊かさがある水準を超えると、
個人の幸福度が下降するという矛盾を説いた。
これを、
「イースターブルックの進行逆説」と言う。
ノーベル経済学賞を受賞した、
アメリカの「ダニエル・カーネマン」氏によると、
年収750万円辺りまで、
収入と幸福度は比例し、
それ以上は比例しないと言う。
私事でいきなりだけど、
今日病院で「C型肝炎」だと宣告された。
最初は戸惑ったものの、
主治医によると3ヶ月薬を服用すれば90%の確率で治ると言う。
何もせずほっておけば、
肝臓がんになる確率が高いので、
治療に入ろうと決めた。
日本には180万人もの、
キャリアがいるそうで、
「小室哲哉」さんも「渡辺謙」さんも、
以前克服されたので心強い。
正直今は副作用の頭痛が、
仕事に影響を与えないかが、
心配なだけでほとんど不安はない。
完治した後に今よりも更に、
命の有難さや生かされている事に、
感謝出来ると思うと逆にワクワクしてる。
これからはもっと、
バランス良い食事を取って、
適度な睡眠を取って、
やりがいのある仕事を、
ジャンジャンしなさいって、
神様が言ってる気がするから。
20代の頃周りから、
「暗い」とか「ネガティブ」、
って言われた頃の自分が懐かしいぐらい楽観視してる。
大学生の頃の将来の事を考えず、
チャラチャラしてた楽観とは違って、
この歳になってようやく、
本当の「楽観主義者」になれた気がする。
本当の「楽観主義」とはきっと、
「ネガティブな事から逃げず、
それと向き合える強さを持ち、
怒ったり悲しんだり出来る
場面に出会えた事さえもちゃんと喜べる」
考え方の事を言うのかもしれない。
誰かから「それは違う!」
って言われても今の僕はもう、
その意見さえも楽観的に受け取れる気がする。
年収や外見以外の、
「目を閉じて見えるもの」の有難さに、
10年前の自分より心から大切に出来ているから。
※上記写真:櫻井幹也(京都・中京区)




