何も知らない夫は、
「飲んでみようかな」と普通につぶやきました。
私は何度も「まずいよ。すごくまずいからね」と
念を押して夫に飲ませました。
夫は一口飲むと、たちまち眉間に深いしわを作りました。
それでも、幼い頃から身に付いた京谷家の家訓、
「出されたものは残さない」があるので、
一気に飲み干しました。
なんて男らしいのだろうか。
久々に↑昭和のフレーズが出てしまいました。
飲み終えたあとに、
夫は「捨てろ」と言い放ちました。
珍しい!
夫が「(食べ物を)捨てろ」と言うのを、
初めて聞きました。
なんといっても幼少のころから
「素敵な奥さん」「主婦の友」などの
節約雑誌を読み堅実で物を大切にする夫なのです。
材料費をかけて作った物を、
「捨てろ」と言うなんて生まれて初めての経験でしょう。
(それほど、まずいということです)
夫の「捨てろ」に対して、
「私は捨てない。もっと良いものを作る」と言い放ちました。
私の提案に夫は秒速で
「そのチャレンジは余計なことだからやめたほうがよい」と言うのです。
良いものを作るためには、
失敗作を研究しないといけません。
再び飲んでみると身震いするほどマズイです。
夫は、このまずさを活かして、
引きこもりの人たちに汁を飲ませたらどうか。
と提案を出しました。
1時間に1回、この汁を飲ませたら、
どんな人でも家から飛び出したくなる。
あまりにもマズイと
日常が素晴らしいことに気づき元気が出るはず。
そんな話を真面目に話していました。
そんな話を聞き流しながら、
私はしょんぼりしていました。
毎朝、起床した後に
白湯を飲み、たんぽぽとごぼうのハーブコーディアルを
飲んでいました。
毎朝、このハーブコーディアルを飲むことを、
心から楽しみにしていました。
この味を再現したく、
材料をそろえて心を込めて作ったのに、
できあがった汁は、
毎朝、飲むのが憂鬱になる汁でした。
「どうして、美味しくないのだろう?」とつぶやく私に、
夫は
「逆に俺は問いたい。
どうしたら、こんなにまずくなるのか。
それが知りたい」と強く言い返しました。
夫のその言葉に、私はあるアイデアが浮かびました。
夫に直訴したアイデアとは・・・
長くなるので、明日の午後に続きます。
生理もハーブも神秘の世界です☆