Wordで書類をつくるとき、印刷したレイアウトを自然に思い浮かべているのではないでしょうか?
読む方も、作る方も、A4にプリントアウトされた書類を、わざわざ半分に折ったり、四分の一の大きさで読むことを前提にしていません。見開き状態で全体が見えることを基本に、文章の長さや、句読点、段落を作っています。
敢えて、折りたたむと、
当たり前ですが、ご覧のとおり、折った先は隠れてしまって見ることが出来ません。
それでは、EPUBの場合はどうでしょう?
こちらは、書類ではなく、本を作ることが目的です。そして、その本は電子書籍です。
電子書籍の魅力のひとつは、スマートフォンが使えることです。そのためには、機種によって異なるサイズの画面でも、きちんと表示できなければいけないのです。
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ご覧のとおり、画面の幅で自動的に折り返され、次の行に文字が送られています。画面サイズに合わせて、表示する文字数を変える仕組みがあるからです。文字の大きさを変えた場合も、入りきらない文字は次の画面に送られて行きます。
「電子書籍は何ページ必要ですか?」と、よく質問を受けます。この場合の答えは、「電子書籍にはページがないので、文字数でお考え下さい」となります。
ページがない?!
このことは、電子書籍最大の特徴なので、しっかり押さえておきましょう。
もし、畳サイズのiPadがあったとして、それで電子書籍を開いたとしたら、一度に全部の文章が表示できるかもしれません。ちょっと変ですが、1ページの本ということになります。同じ電子書籍を、今度はiPhoneで開いたとしたら、約350ページの本になる計算です。
イメージして頂けたでしょうか?
<八鍬 兼二の備忘録> その184
電子書籍にはページの概念がありません!
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