何度も読んだ絵本

 

 息子に「読んで」と言われた本。

「恐竜図鑑」「昆虫図鑑(特に甲虫…)」。

寝かしつけにこれをリクエストされるのは、

苦行でしかなかった。

「私、前世でよほど悪いことをしたんですねー。もう許してください」と心の中で懺悔しながら。

それでも途中で寝落ちして、たたき起こされた。

恐竜の名前なんて「〇〇ザウルス」でいいだろー、と適当に読むと「ちがーう」と叱られた。

「わかるんなら自分で読めば」と言うと、

悲しそうな顔で「だってお母さんの聞きたいんだもん」と、キラーワードを発する。

演技だと言うことは150%わかっているのだが、これには弱い。

「じゃあ絵本も聞いてくれたら、図鑑読んであげる」と取り引きするのが精一杯の抵抗。


その時何度も読んだ絵本の一冊が

「うそつきのつき」


「どろんここぶた」



 

 

 

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