チェックアウト間近になって、そういえばテレビ見てないなと思って。
テレビって地域ごとにCMや番組の雰囲気が違うので、面白いんだよ。
仙台のテレビCMは、全国共通あの元気なテンションで、ローカルショップの宣伝をしていたのだけど。
そのいくつかは「営業再開!」とか「リニューアルオープン!」とか。震災の爪跡を、あのテンションで宣伝する感じが、複雑な心境だった。そりゃどーんよりしたCMなんて打てないし、見る側もそんなのじゃ気持ち暗くなっちゃうから、これで正解だと思うのだけどね。
3.11から半年を迎える前日だったので、この半年を振り返りつつの現在の活動を紹介する番組をやっていた。東京(横浜)で見るような、お涙頂戴番組ではなく、現実的な復旧・復興の対策や被災者ケアに関する話だった。チェックアウトの準備をしながらふと目をやると、見覚えのある顔と看板…蔵元「日高見」だ。
5月2日、自宅でテレビを見ていたとき「壊滅的被害を受けたが、奇跡的に酒のタンクが助かった」という話を、ほんの数分だったけど目にして、番組中に酒蔵名と銘柄で検索して、その奇跡のお酒【日高見 震災復興純米酒 希望の光】 を予約注文した。誰かにこのお酒の話を伝えたくて、用途未定でとりあえず4本注文。1本は届いてすぐに自分で飲んで、1本は主催イベントで東北チャリティードリンク として販売したり、打ち上げで振舞った。イベントに持っていったもう1本はumbrella の春さん が買い取って、大阪のイベントで振る舞い酒をした。
その後、蔵元「日高見」がどのようになったか、関東で普通に生活している中では知ることができなかった。今は新しい蔵を建設して、復興に向けて力強く進んでいる様子を見れて嬉しかった。
