三陸河北新報社発行の写真集とDVD。被災した地元の目線。全国放送では目にしなかったような目線。だから見てくださいって、父が仕事でお世話になってる東北大学の教授がわざわざ送ってくれた。
見るのは辛いけど、目を背けちゃいけないなと思う。
母は日本語教室の教材として、使いたいと言った。地震のない国の人は、地震でなにが起こり、どう行動すべきか知らないんだ。だから日本で生活していく人たちには教えてあげなくちゃ。
私も、7月8月のイベントのとき、閲覧できるよう持っていこうと思う。
見たくないかな、キツイかなって思ったけど、何のためにチャリティーをやるのか、改めて、目を向けるのも必要かと。
都心はもう日常を取り戻していて、いつまでもチャリティーって言うのも…みたいな雰囲気も出始めてる気がするんだ。けど、いつまでもチャリティーを唱えていかないと、終わらないと思うんだ。
阪神淡路大震災から16年経ったけど、まだ完全な復興ではない。
チェルノブイリから25年、人間はまだ住めない。放射能汚染の研究者のみが立ち入るのみで、当時事故処理にあたった人のほとんどが病気で亡くなった。
大切な人、大切な場所を失った人にとって、完全な復興なんてありえないのかもしれない。
でもせめて物理的な復興をして、未来に希望を持てるような日々を、取り戻せたらいいなと思う。
今日寄付した100円が、たくさん積み重なって、この写真に映る破壊された場所が、人間の住める土地に戻る。そんな風に想像してもらえたらいいな。