
今年もいろんなことがあったから、「ありがとう」を言いたい人はたくさんいるけれど。
特筆するならばStarwave Recordsと大塚レッドゾーンかな。
Starwave Records
代表の究さんはBLOODでライブ活動していた頃からの付き合いで、最初は大阪の押しの強い性格や言葉のキツさがちょっと苦手かも~と思ったけど、すごく正直にハッキリ物事を言う人で「お互いにメリットがあるように」というのを考えている人だったので、ギブ&テイクを明確に提示してくれるので一歩を踏み出しやすかった。その性格だからこそ海外にどんどん進出できたのだろうと思う。
大阪から東京に拠点を移し、ゴスを中心としたDarkest Labyrinth
にヴィジュアル系部門を作りたいという話が上がってからなお関わりが深くなった。
元々私が気にかけていたバンドで、カッコイイ音楽やってるけど日本のヴィジュアル系の流行とはちょっと違うバンドがいくつかいて。「こんなバンドがいるよ」って紹介したバンドが今年かなり結果を出せたのは、バンドの資質を引き出し育ててくれた究さんの力だと思う。バンドが人任せでいたらこう上手くいかなかったかもしれないけれど、Starwave Recordsに所属することで意識が変わり、行動が変わり、見る世界が変わる。たくさんの相乗効果が起こったものだと思う。バンドを育てるのと同様にリスクノオトにも「こうしたらいいんじゃないか」「これはマイナスなんじゃないか」と意見をくれるので、良きパートナーだと思っている。一般的にはビジネスパートナーと言うのかもしれないけれど、お金や利益だけの関係ではなく、お互いのやりたいことを尊重してお互いの活動をしているから、仲間に近い感覚。

大塚レッドゾーン
は、ブッキングの小見山さんも藤野さんも別のライブハウスで店長をしていた10年くらい前からの付き合い。10年前はまだヴィジュアル系ブームの時期で、イベントやれば200人300人が簡単に集まった時代だ。去年8月にレッドゾーンにライブを見に行ったとき「昔みたいにもっとイベントやろうよ、協力するから」って小見山さんが言ってくれたのをきっかけに、単発ではなくマンスリーでイベントを組むことになった。最近のヴィジュアル系シーンで大塚レッドゾーンはあまり知られていないかもしれないけれど、小見山さん・藤野さんはあんなバンドこんなバンド…、今超人気のヴィジュアル系バンドがインディーズで活動してたころに頑張ってた各地の店長さん。私にとっても心強く、またリスクノオトのイベントにどんどん新しいバンドを紹介してくれるので、お互いにバンドとの出会いの場となっている。

それからバンドではthe fool
かな。
最初の取材以降は「このバンド、これから売れますよ!」ってフライヤー持ち歩いて関係者に渡していたくらい期待をかけていたけれど、本当に1年でここまでやってくれるとは。彼らの行動や言葉は出会う人の心を動かし協力者をどんどん増やして、さらに自分たち自身もすごく努力をして勉強をして行動していったから。こんなにも成果を出すことができた。まさか単身バンドだけで世界各地をまわるなんて、最初のインタビュー当時考えもしなかったよね。別冊リスクノオト09'11月号
をちょっと読み返してみてちょうだいな。インタビューごとにその瞬間の自分をさらけ出してくれたし、イベントではいつも盛り上げてくれたし、リスクノオトの宣伝もいっぱいしてくれたし。今年のリスクノオト敢闘賞。

みんなに共通して言えるのは、与えるだけでも与えられるだけでもなく、お互いにお互いのことを考えて活動しているってこと。
そんな人たちがいたから1年間がんばれました。
ありがとう。